北野誠 謝罪会見で号泣…問題内容明かさず

[ 2009年4月29日 06:00 ]

最後も深々と頭を下げ会見を閉め括った北野誠(左)、右は松竹芸能・安倍彰代表取締役社長

 ラジオでの不適切発言により、所属する松竹芸能から無期限の謹慎処分を受けたタレントの北野誠(50)が28日、大阪市内で謝罪会見を開いた。家族に伝えたのかと問われた際には「辛抱してくれと伝えました。本当につらかったです」と話し、大粒の涙を流した。不適切発言の詳細については「重ねて迷惑が掛かるので」と具体的には明かさなかった。

 はっきりとした口調で謝罪を繰り返していた北野の表情が一変したのは、報道陣から「家族には伝えたのか」と聞かれたときだった。
 「先月末に謹慎の処分が決まり、嫁にも、息子にも、娘にも、そして高齢の母にも“しばらく収入が途絶えることになった。僕の招いた結果なんで、辛抱してくれ”と伝えました」。言葉を詰まらせながら話し、目に大粒の涙を浮かべた。
 不適切発言の内容については「蒸し返すことになり再び多大なご迷惑をお掛けするので」と詳細は明かさなかったが、「事実に基づかない発言で、同じ業界で働いているタレント、所属するプロダクション関係者の皆さまにご迷惑をお掛けしました」と謝罪。一部で報じられた宗教団体や芸能プロダクション社長への誹謗(ひぼう)中傷については否定した。さらに、今回の処分が外部団体や外部企業の要請によるものという指摘についても「自分から申し出て、松竹芸能と協議をした結果」と重ねて否定した。
 16年前にも山本リンダ(58)に対する中傷発言で謝罪会見を開いているにもかかわらず、再度“暴走”。「毒舌家というレッテルを張られ、そのキャラを演じなければならないという呪(じゅ)縛もあって、言わなくてもいいことを言ってしまった」と説明。「慢心とか私の話芸の未熟さです。本当に申し訳ありませんでした」とまたも深々と頭を下げた。
 謹慎期間については「自分で決められるものでもない。今はしっかりと反省し、自分を再構築したい。謹慎期間中に何をするかも決めていない」とし、「芸能界を辞めるのか」と質問されると「今は分からない」と話した。

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2009年4月29日のニュース