「私はピカチュウの母」美輪明宏ポケモンになる

[ 2009年4月16日 06:00 ]

ピカチュウのぬいぐるみを抱き笑顔を見せる美輪明宏

 歌手の美輪明宏(73)がポケモンになる。7月18日公開のアニメ映画「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ」で主役ポケモン「アルセウス」の声優を務めることが決定。「神」と呼ばれるキャラクターから白羽の矢が立った。美輪は「実は私はピカチュウの母親。だから私の髪の毛は黄色いの」と意欲満々だ。

 美輪とポケモンは相思相愛の関係だ。美輪は「昔から大好きで、家にはピカチュウのぬいぐるみがたくさんあります。黄色は風水的にお金に縁がある良い色ですし…」と話す。
 「アルセウス 超克の時空へ」は劇場版シリーズの12作目。前2作(07年、08年公開)から続く「神々の戦い」3部作の完結編となる。大昔にすべてを生みだしたといわれる幻のポケモン・アルセウスが長い眠りから目覚め、サトシとピカチュウがタイムスリップの冒険の旅に出る。
 関係者によると、湯山邦彦監督が「神のような美輪さんにぜひアルセウスを演じてもらいたい」と強く要望。美輪が「子供たちが無償の愛について考える良いきっかけになれば」と出演を快諾した。
 アルセウスは、命を削ってまで助けた人間に裏切られ、激しい怒りを覚えながら長い眠りにつき「次に目覚めた時には人間に裁きを下す」との思いを抱いている設定だ。
 美輪が出演を決めた背景には、以前から抱いている日本のアニメへの愛着がある。米国など海外の作品と比較し「世界中で日本にしかない才能というのは“愛くるしさ”“かわいらしさ”をつくり出すこと」と、ピカチュウなどのキャラクターの愛らしさを強調する。
 アフレコは5月27日に都内で予定。「私は愛する人には無償の愛をささげてきたので、命の危険を承知で人間を助けるアルセウスをまるで自分の細胞のように感じています」と、今から役にのめり込んでいる。
 ほかにゲスト声優として高嶋政宏、山寺宏一、中川翔子、北乃きいが出演。全国東宝系で公開される。

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2009年4月16日のニュース