勘太郎 26日に前田愛と結婚発表

[ 2009年4月14日 06:00 ]

四国こんぴら歌舞伎」で上演されている「沼津」の一場面

 歌舞伎俳優の中村勘三郎(53)が座頭で、香川県の金丸座で公演中の「第25回記念 四国こんぴら歌舞伎大芝居」が連日、大入り満員の盛況だ。勘三郎は16年ぶりの「こんぴら」で、息子の勘太郎(27)と七之助(25)は初出演。「2人とも成長している」と満足顔。勘太郎と女優の前田愛(25)が、今月26日に都内のホテルで2人そろって結婚を発表することも明かした。

 全国各地からの観客で、730席が連日札止め。地元の琴平町民に入場券が回らず、勘三郎の発案で、舞台上で観劇する「羅漢席」まで設けられた。予想以上の盛り上がりに、勘三郎は口も軽やか。関係者が水面下で進めていた勘太郎の結納について“ポロリ”とやってしまった。

 「26日に都内のホテルで記者会見しますよ。ツーショット!僕は行かないよ」と笑顔。当日、会場のホテルで結納をし、その後、結婚会見。2人とも着物で登場するという。さらに「同じホテルで10月28日に」と、新郎新婦の誕生月である10月に披露宴を行うことも公表した。

 勘三郎が詳細を明かしたことには、公演の成功のほかにも理由があった。親子3人で共演する演目「沼津」で、勘太郎が目覚ましい成長をみせたからだ。勘太郎は旅する呉服屋・十兵衛。「荷物を担がせてくれ」と願い出る平作(勘三郎)と、その娘・お米(七之助)と、後に親子、兄妹であることが判明する役。一度はお米にほれるなど、心情の変化が難しい役柄を自分のものにした。「できっこない、恥かかせてやろう、と思っていたのにさ。よくやってるよ」と合格点。「結婚が控えているから自覚が出てきたんだろうね」とうれしそうに話した。

 勘太郎に十兵衛役を指導し、通し稽古の映像を見た片岡仁左衛門(64)から勘三郎に「勘太郎には“におい”がある。たいしたものだ」とメール。「戦力になってる」と満足顔だった。

 前田愛も12日に琴平町入りし、未来の夫の舞台を観劇。同日は義理の母になる好江夫人の誕生日で、現地でパーティー。前田も“中村屋”の一員として参加したという。同公演は25日が千秋楽。翌日、朝一番で帰京し、結納に臨むことになる。

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2009年4月14日のニュース