「怒り」が音楽の核になっている

[ 2009年4月14日 06:00 ]

<頑張れインディーズ>The Boston liverの二村嘉紀(左)と遠藤勇也

 彼らの音楽は「怒り」を表現している。「若い世代は、表だって感情をぶつけるのがうまくない。だから、自分たちの音楽を聞いてもらって、怒りをぶつけてほしい」。怒りのほかにも、疑念、嫉妬、恨み…日常ではなかなか表に出さない暗い感情が楽曲に充満している。

 例えば、代表曲「welcome to the terrible world」は、日本の外交がテーマ。アメリカ文化に侵食された現代日本を痛烈に批判している。作詞を担当したボーカルの二村は言う。「アメリカナイズされた現代社会で、自分らはどういう位置付けにあるのかということを考えて作った」。現代社会を生きる若者へ、日本人としての誇りとはなんなのかを詞に込めたのだ。さらに、あえて英語で歌うことにより「自分たちもアメリカナイズされているんだ」という皮肉を込めた。やり場のない怒りが込められている。

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2009年4月14日のニュース