冨士眞奈美の一人娘 岩崎リズ作家デビュー

[ 2009年3月5日 06:00 ]

デビュー小説「DATASHIP」をアピールする岩崎リズ(左)。母親の冨士眞奈美(右)も大喜び

 女優の冨士眞奈美(71)の一人娘が作家デビューすることになった。シナリオライターなどの活動を行っている岩崎リズ(33)で、処女小説「DATASHIP(データシップ)」が6日、講談社から発売される。近未来の東京が舞台のSFサスペンス。岩崎は中学時代、いじめに遭い、不登校も経験。当時の心情が題材となっており「つらかったが、結果としては役に立った」と話している。

 パンク風のスタイルに鋭い目力。岩崎は「中学生の頃から構想していた題材。弱くて殻に閉じこもった若者たちが、その殻をどう突き破っていくかがテーマです」と処女作を説明。その横で母親の冨士は、満足そうな笑顔を見せた。

 「DATA…」が生まれた背景には、「中学時代のいじめ」があった。「上履きを隠されたり筆箱を捨てられたりは、日常茶飯事だった」。つらい日々は岩崎を内向的な性格にし、頭の中で物語を創造するのが日課となった。「今でも当時のメモが残ってます。今作はそれを基にしています」と話した。

 父はシナリオライター、母は女優。幼少の頃から家には大量の脚本があった。さらに両祖父は新聞記者という物書きの家系。出版関係者の知り合いも多く、今作の第1稿が知人を介して講談社の手に渡った。「2日間で書き上げた」というだけあり、出版社からは「力業でもっていった文章」という感想が寄せられた。

 それでも講談社の担当者は「権力に立ち向かっていく若者の描き方にインパクトがある。ベストセラーになる可能性は十分」と地力を評価され、早々と出版が決まった。

 本人以上に喜んでいるのが、自身も著書出版経験がある冨士だ。「いじめのことを考えると悔しいですが、結果的に今こうして花開いてくれた」と笑顔。愛娘の作品は「おもしろくて一晩で一気に読んだ」という。

 すでに続編が、400字詰め原稿用紙680ページ分書き上がっている。「殻を破った登場人物が、外界とかかわっていく話。私の人生が投影されています」。構想では3部作。「小説出版につながったわけですから、いじめられて良かったのかな」と笑った。

 ◆岩崎 リズ(いわさき・りず)本名岩崎里鶴(りず)。1976年(昭51)1月8日、東京都生まれ。女子美術短大造形科で彫塑専攻。卒業後、日本脚本家連盟ライターズスクールでシナリオを学ぶ。ロックバンド「ExLizzy」では作詞・作曲・ボーカルを担当。趣味はイタリアオペラ鑑賞、俳句、油絵。

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