吉永小百合 山田洋次監督、鶴瓶と再タッグ

[ 2008年12月26日 06:00 ]

 女優の吉永小百合(63)の新作映画が、山田洋次監督(77)の「おとうと」に決まった。山田監督とは今年1月公開の「母べえ」に続く4作目。吉永は「こんなに早く山田組の現場に戻ることができて幸せ。今回も監督のひと言ひと言をしっかり受け止め、学びたい」と撮影を心待ちにしている。

 企画のスタートは、市川崑監督が亡くなった今年2月。当時「母べえ」が出品されたベルリン国際映画祭に参加していた吉永と山田監督は、現地で市川監督を追悼。思い出を振り返りながら、2人とも市川作品の中では岸恵子(76)と故川口浩さんが姉弟を演じた「おとうと」(1960年)が一番好きという話になった。帰国後、山田監督が“姉弟のその後”を脚本化した。
 山田監督は「母べえ」で起用した笑福亭鶴瓶(57)の演技を高く評価しており、今作の弟役をオファー。鶴瓶は「ほんまに僕でええんかなと思いました。人生でこんなことはもうない」と大役に張り切っている。
 姉は夫を亡くし東京で薬剤師をする平凡な女性で、弟は大阪で浪曲師を目指すだらしない男という設定。テーマは山田作品に共通する「家族」で、姉弟の確執と愛がユーモアを交えながら描かれる。吉永の娘役で蒼井優(23)、その恋人役で加瀬亮(34)が共演する。来年1月中旬にクランクイン、公開は市川版から50年目の2010年1月を予定。

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2008年12月26日のニュース