ロックと融合!冬美新曲を中村あゆみが制作

[ 2008年11月27日 06:00 ]

 演歌歌手の坂本冬美(41)がロックに挑んだ新曲「アジアの海賊」を来年1月7日に発売する。ロック歌手の中村あゆみ(42)が冬美のために作詞作曲した書き下ろし作。振り付けもSMAPらを手掛ける黒須洋壬氏(42)が担当。若いファンが増えており、大手CDチェーン「タワーレコード」が今冬のイメージキャラクターに演歌界で唯一起用することを決めた。

 冬美がロック調のシングルを発売するのは、96年11月に世良公則&ツイストの「銃爪」をカバーして以来13年ぶりだ。
 きっかけは昨年8月。新潟県で開かれた加山雄三(71)主宰の音楽祭で共演し、同学年だったことなどから意気投合。2カ月後、中村が冬美のコンサートに訪れた際にイメージが浮かび、楽曲の提供を提案。今春に曲を聴いた冬美はすぐにほれ込み、異色のコラボレーションが実現した。
 「アジアの海賊」は先行き不安な現代を荒波に例え、同世代の男たちにエールを送る応援歌。バンドサウンドに三味線、尺八、和太鼓を織り交ぜた“和風ロック”。こぶしを回さず、持ち味の切れと伸びで力強く歌い上げている。
 冬美は90年にロック歌手の忌野清志郎(57)とライブイベント「ロックの生まれた日」で共演したのをきっかけに翌91年に細野晴臣(61)を加えたユニット「HIS」を結成。ジミ・ヘンドリックスやビートルズの曲にも挑むなど、その歌唱力はロックアーティストからも注目されてきた。
 今回も振り付けの黒須氏に加え、プロモーションビデオをBOφWYを手掛けた永石勝氏が製作するなど演歌歌手の作品とは思えないスタッフ陣が集結。タワーレコードも今冬のキャラクターにロックバンド5組と冬美を起用することを決めた。
 現在、代表曲「翼の折れたエンジェル」がキリンビールのCM曲になっている中村は「さすが冬美ちゃん、上手でカッコいい。いずれ2人でステージに立ちたい」とコメント。冬美は新曲を来月20日の東京国際フォーラム公演でお披露目する予定で「早くステージで歌いたくてウズウズしてます」と心待ちにしている。

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2008年11月27日のニュース