長門裕之 ナベアツギャグ連発で飽きられた

[ 2008年11月14日 06:00 ]

 俳優の長門裕之(74)が13日、主演映画「夢のまにまに」(木村威夫監督、大阪・第七藝術劇場で29日から公開)のPRで来阪した。

 作品で有馬稲子演じる妻役が認知症であることもあり、現実に認知症となっている妻で女優の南田洋子(75)について「言葉を日々忘れていく。少し前まで妄想を口にすることがあったが今はそれもなくなってきて寂しい」と吐露。ただ「立ち歩く際も目的があり徘徊(はいかい)ではない。まだ、ドアを内から施錠する、といった段階ではない」と語った。
 仕事で家をあける時も「言葉を探すのが洋子の負担になるので、電話もあまりできない」。来年2月28日からは大阪・新歌舞伎座で約1カ月間の舞台に出演するが「休みの前の夜に急いで帰るという生活になるだろう」と話した。「できるだけそばにいてやりたい。一方で、役者という仕事を通じて世の中に、この病気に対する問題提起をしたい」と語気を強めた。
 「(南田が)世界のナベアツの“さぁ~ん”っていうギャグでゲラゲラ笑っていた」とのエピソードも披露。「喜んでほしくて3日くらいマネして見せてたら“もう飽きた”って言われた」と、苦笑いで振り返った。

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2008年11月14日のニュース