「ピンク・フロイド」ライト氏が死去

[ 2008年9月17日 06:00 ]

人気ロックバンド「ピンク・フロイド」のメンバーだったリチャード・ライト氏(右)

 英国のロックバンド「ピンク・フロイド」の創設メンバーで、キーボードを担当したリチャード・ライト氏が15日、がんのため英国内の自宅で死去した。65歳。ロンドン出身。ライト氏のスポークスマンが公表した。

 建築学校(現ウエストミンスター大学)の学生だった65年にギタリストのシド・バレット(06年に60歳で死去)、ベースのロジャー・ウォーターズ(64)、ドラムスのニック・メイスン(64)とピンク・フロイドを結成。「原始心母」(70年)や「おせっかい」(71年)などの名作で「プログレッシブ(進歩的な)ロック」と呼ばれ、ロック界をリード。14年間にわたり米ビルボードのアルバムチャートにランクインした大ベストセラー「狂気」(73年)では、「生命の息吹」「虚空のスキャット」など共同で5曲の作曲を手掛けた。一時期バンドを離れたが、後に復帰。05年の慈善イベント「ライブ8」で、ピンク・フロイドが再結成した際も繊細な演奏で、健在ぶりを示した。ここ数年は、がんと闘病していた。

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2008年9月17日のニュース