風間杜夫 舞台で“昭和の爆笑王”になる

[ 2008年6月28日 06:00 ]

 落語界最大の襲名行事、林家いっ平(37)改め二代目林家三平襲名披露興行が来年3月21日の上野・鈴本演芸場から始まるが、同じ3月に東京・明治座で襲名記念「三平物語」が新構想で舞台化されることになった。昭和の爆笑王・初代三平に扮するのは風間杜夫(59)。明治座では二代目襲名行事に合わせて細部が決まり次第、製作発表会見を開く。

 演劇界で初代三平の物語を舞台化するのは初めて。ブームとなっている落語人気と、演劇界にあって新たな鉱脈づくりに熱心な明治座がタッグを組んでの公演実現だ。
 爆笑王・初代三平の物語は、2005年にタレントのコロッケ(48)が芸能生活25周年記念として「笑われたかった男」(三平役=コロッケ)を新宿コマ劇場で上演したものや、06年のテレビ東京「林家三平ものがたり・おかしな夫婦でどうもすいませーん」(三平役=山口達也)などが知られるが、二代目三平の“襲名記念”と銘打って大劇場で公演が実現する意義は大きい。
 新構想で脚本に挑むのは気鋭の金子成人氏で、演出はベテランの水谷幹夫氏が担当する。原案は故三平さん夫人の海老名香葉子さん(74)に依頼することになりそうで、次女の泰葉(47)が海老名家側のプロデューサーを務めるのも話題。夫婦愛や涙のエピソードがオリジナルストーリーとして描かれる。
 三平役の風間のほか、香葉子さん役に熊谷真実(48)、姑(しゅうとめ)のうた役で池内淳子(74)が出演。二代目三平の襲名披露興行出演の合間を縫って、九代正蔵ほか一門の弟子たちが“特別出演”する日もありそうだ。
 また、鈴本と明治座が近いことから、劇場をはしごする熱烈なファンも出てきそうだ。公演は3月1日から29日までが予定されている。

 ◆初代林家三平(1925年11月30日~80年9月20日)本名・海老名泰一郎(えびな・やすいちろう)。七代目林家正蔵の長男として生まれ、七代目橘家円蔵に入門。「よし子さ~ん!」「どうもすいません」などのヒットフレーズと独特の髪形や高座、話術で一世を風び。テレビ発展期の大スターとしても活躍した“昭和の爆笑王”。

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2008年6月28日のニュース