ジェロ超えた!鼠先輩が歌う“六本木演歌”

[ 2008年5月30日 06:00 ]

六本木で話題の鼠先輩が衝撃のメジャーデビュー

 大ブレーク中の黒人演歌歌手ジェロ(26)を抜き、着うたの演歌チャートで1位になった歌がある。謎の新人、鼠(ねずみ)先輩(35)のデビュー曲「六本木~GIROPPON~」。東京・六本木のクラブなどで火が付き、インパクト満点の歌とビジュアルで若者の間にも浸透中。“ネオン街発”の異色のヒットが生まれるか、注目だ。

局地的に話題沸騰!歌謡界の新星、鼠先輩

 鼠先輩がジェロの「海雪」を抜いて1位になったのは、国内最大手の着うたダウンロードサイト「レコ直」の歌謡・演歌チャート5月14日付。ジェロは2月6日に音楽配信を始めて以来、すぎもとまさと「吾亦紅」、水谷豊「カリフォルニア・コレクション」に1週ずつ“奪首”された以外、4カ月近く1位を独走中。全く無名の新人による逆転劇は“快挙”と言っていい珍事だ。
 皿洗いや映像制作会社のADなど数々のアルバイトを経て、3年前から「六本木…」をライブイベントなどで披露。ドン・キホーテでそろえたスーツにパンチパーマという個性的なビジュアルと、えげつないほど大げさな歌唱スタイルに、大手レコード会社「ユニバーサル」が「宴会ソングとしては面白い」と獲得。6月18日の発売を前に、4月9日から着うたの配信を始めた。
 特に人気を集めているのが、鼠先輩がサビの部分を、ぽっぽぽぽぽぽ――とひたすら口ずさむバージョン。すべて「ぽ」だけで歌い続ける、人を食った感じがウケており、ネオン街のいわゆる“一気コール”の場面で使われ始めたことで一気に浸透。今どき、六本木を「ギロッポン」と読ませるバブリーなムード満点のタイトルも、個性的なビジュアルと合わせて「かなりヤバい歌」として若者の間で口コミで広まっている。
 ジェロの「海雪」は既に50万ダウンロードを突破。デジタル戦略によって若者に演歌の良さを伝えた功績は大きく、鼠先輩がさらに遊び心を加えた「着うた」で若者に演歌でどうアプローチしていくのか見ものだ。

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2008年5月30日のニュース