ワッハ上方残して!吉本社長が知事に要請

[ 2008年5月29日 10:41 ]

 財政再建のため大阪府が移転を検討している府立上方演芸資料館(ワッハ上方)をめぐり、吉本興業の吉野伊佐男社長が29日、橋下徹知事と会い「存続を考えてほしい」と要請した。

 ワッハ上方は大阪・難波の繁華街にある吉本興業所有のビルに入居。府は2007年度に家賃など約4億2800万円を支出したが、橋下知事は「高額すぎる」と指摘、府の改革プロジェクトチームが移転を打ち出している。
 吉野社長は「『お笑い』という大阪の文化を継承しようとする設立趣旨に共感して建設した経緯がある」と強調。ただ家賃の減額などに言及はなかった。
 橋下知事は「お笑いが大阪の文化であることは十分承知している」と理解を示しながらも「財政再建の中で残し方は考えないといけない。6月に最終判断したい」と慎重姿勢を崩さなかった。
 ワッハ上方をめぐっては作家の藤本義一さんら文化関係者などからも存続を求める声が強まっている。

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2008年5月29日のニュース