クミコ 50代女性タッグで団塊応援歌

[ 2008年3月12日 06:00 ]

クミコ(右)とニューアルバムに楽曲「ブラボー!」を提供した主婦ソングライターの智子

 実力派歌手のクミコ(53)の新アルバム「友よ!~あの出発(たびだ)ちを“青春”と呼ぼう~」(19日発売)に、福岡県在住の主婦、智子(ペンネーム、52)が作詞作曲した「ブラボー!」が収録されることになった。50代女性2人による“究極”の応援歌で、同世代に向けた人生賛歌だ。「千の風になって」など“癒やしの歌ブーム”にのって、2人は早くもNHK紅白歌合戦出場に意欲を見せている。

 夢をあきらめなかった専業主婦が、作詞&作曲家デビューを果たした。

 1955年生まれの智子は学生時代、「ヤマハポピュラーソングコンテスト」の九州大会に出場。歌手を夢見ていたが、結婚を機に音楽と離れ福岡で子供3人を育てた。主婦生活30年間で、1度も曲を書かなかったというが「同世代で夢をあきらめずに歌い続けるクミコさんをテレビで見て、再び曲をつくろうと思った」と50歳になって再びギターを取り出した。

 舞台で歌うクミコを想定してCDを自主製作。送った先の音楽関係者を通して、クミコの元に届けられたうちの1曲が「ブラボー!」だった。これに、中島みゆき(56)長渕剛(51)を手掛けるミュージシャン、瀬尾一三(60)がアレンジを加えた。

 ♪ブラボー 胸を張っていいさ ブラボー 時代に名を残したさ 熱い思いを 聞かせてくれ 心に点(とも)る火は まだ 消えてはいないだろう

 20年以上も挫折を味わった歌手と、人生の酸いも甘いもかみしめた主婦のタッグ。あきらめない熟女2人が「今までお疲れさま。これからの人生、私たち女性も頑張るから男性の皆さんももう1度花を咲かせましょう」と団塊世代へ贈るメッセージソングだ。2月に智子と対面したクミコは「同じ世代を生きてきた私が歌う喜びこそ“ブラボー!”」と出合いに運命的なものを感じているようだ。

 4月から、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」(火曜後8・54)のエンディング曲に決定。18日に東京・有楽町のニッポン放送でミニライブが開催され、50代女性2人のセッションが実現する。

 ◆クミコ 1954年(昭29)9月26日、茨城県生まれの53歳。早大教育学部卒。78年「世界歌謡祭」に日本代表として参加。82年、東京・銀座のシャンソニエの老舗「銀巴里」のオーディションに合格。高橋久美子でデビュー。00年「クミコ」に改名。02年、シャンソンアルバム「愛の讃歌」を発売。収録曲「わが麗しき恋物語」が注目を集める。

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2008年3月12日のニュース