都はるみ 24年ぶり芝居で実母熱演

[ 2008年1月3日 06:00 ]

都はるみは自身の母親役を熱演する

 歌手の特別公演や歌舞伎など、2008年の正月興行が2日、各地で初日を迎えた。名古屋の中日劇場では、都はるみ(59)の「新春特別公演」が開幕。今年デビュー45周年を迎えたはるみは、座長公演としては24年ぶりに芝居に挑戦し、満員の観客を沸かせた。都内では若手歌舞伎俳優による「新春浅草歌舞伎」、川中美幸(52)の座長公演などもにぎわいをみせた。

 座長公演としては24年ぶりとなる、都はるみのデビュー45周年記念新春特別公演「好きになった人」。
 3年前に85歳で亡くなった実の母・松代さん役にはるみが扮し、一昨年に73歳で亡くなった育ての親でもある作曲家・市川昭介氏との師弟愛と親子愛とを自伝的に舞台化したもの。「他の役ならともかくいいかげんにできない」と、1984年以来となる座長公演に全力投球で臨んだ。
 娘を命懸けで歌手にする母親役を演じて「母は偉かったなあと思えるし、本当に矢崎滋さん演じる市川先生と毎日会えるので楽しい」と満足げ。 2部の歌謡ショーでは芝居で製作過程が描かれる「アンコ椿は恋の花」など一連の“市川メロディー”のヒット曲のほか、松代さんをモチーフにして作った再デビュー曲「千年の古都」などを熱唱。「市川先生に“おまえは歌のメッセンジャーだ”と言われたことを思い出します。大きな宿題を残されたけど、歌い継いでいきます」と天国の恩師に誓っていた。
 はるみ役には新人の渕上雅代(28)が挑み、正司歌江、照枝、花江3姉妹らが脇を固める。27日まで。

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2008年1月3日のニュース