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【RIZIN】山本アーセン 2年9カ月ぶり復帰戦で判定勝利!フライ級実力者の伊藤裕樹を下した

[ 2023年5月6日 15:42 ]

RIZIN.42   ○山本アーセンー伊藤裕樹● ( 2023年5月6日    有明アリーナ )

<RIZIN42>第4試合/伊藤裕樹 vs. 山本アーセン 終始有利な態勢で攻撃をした山本(右)が判定勝ち(撮影・篠原岳夫)
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 格闘技イベント「RIZIN.42」が6日、東京・有明アリーナで開催された。第4試合のフライ級ワンマッチで山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)が伊藤裕樹(ネックス)に判定勝利。2年9カ月ぶりの復帰戦を白星で飾った。

 1Rから豪快なタックルを見せるなどブランクを感じさせない動きを見せた。試合終了までしつこく攻め続けて、判定3―0勝利を飾った。結果を聞いて感情を抑えられず涙が止まらなかった。

 試合後には「みんなが期待していたバチバチの試合はできなかったので、次は見せます。自分がちょっと言いたいことがあって、絶対に勝たないといけないと思っていました」と話し始めた。

 「自分は悪口とか言われてもいいけど、隣にいる人からでもいいし、家族からでもいいから、もうちょっとお互いを愛し合いましょう。この言葉で国を変えることもできないけど、みんなを平和にすることもできないけど、この輪から愛し合っていきましょう。そうすればもっとマシな国になると思います。文句言うよりお互い優しい言葉を掛け合えば日本が一つになると思います」と人々の平和を願った上で、支えてくれた人々に感謝した。

 20年8月に開催された「RIZIN.22」で加藤ケンジに1RKO負け以来、ケガの影響もあり欠場が続いていたアーセン。欠場中は一度、格闘技から離れようとしたが、総合格闘技の勉強をするなど結果的に格闘技から離れることはできなかった。その中で身体も回復してきて試合の準備を始めた。

 今回の試合は「ほぼデビュー戦」と口にした上で「今回は賭けてる試合なんですよ。勝つための答えは知っている。それを実行する勇気が必要なのも知っている。これでもし何もできないまま、しょっぱい試合したら辞めてやろうと思っているぐらい今回の試合に賭けてるんですよ」と覚悟を持って臨んだ。「勝ちしか狙っていない」という言葉通り、復帰戦で白星を収めた。

 ▼山本アーセン やっとゆっくり眠れるような。ちょっとした呪いが溶けたような、復帰するまでの間は、自分が生きている理由が分からなかった。目標が見えず、ただジムで生きていくのがつらく、それが当たり前になるのもつらかった。セコンドの勝利です。仲間がいなかったら、他のことやっていた。1人だったら(体重は)キープできなかった。結果が出て良かった。感謝です。相手のことは何も調べず、自分がやらないことだけを考えてきた。今後はちゃんとしたファイターになります。ひとつ吹っ切れたところもあるし、ファイターとしての発見がたくさんあった。まだ強くなれると感じたことにうれしさを覚えています。うちの叔父、山本KIDのイメージがあるけど、俺は俺で、今後はアーセンの最強の道を極めていきたい。今後はこの階級でやらせていただきます。

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