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村田 “勝利の重圧”との戦い「対応力が一枚も二枚も上。経験の差が出た」

[ 2022年4月10日 05:30 ]

WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦12回戦   〇ゲンナジー・ゴロフキン TKO9回2分11秒 ●村田諒太 ( 2022年4月9日    さいたまスーパーアリーナ )

試合後の会見で涙ぐむ村田(撮影・沢田 明徳)
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 【村田に聞く】

 ――試合が終わって率直な感情。
 「まだ感情が湧いてくる時点ではない。まずは負けた事実を受け入れなければいけない」

 ――ゴロフキンと対峙(たいじ)してみての感想。
 「強さよりもうまさが光っていた。ブロックの隙間を入れてくる技術など完成度の高さを感じた」

 ――2、3回にあと一発のところまで追い詰めた手応えは?
 「ボディーは効いたなって思った。右のストレートは強く当たる距離でもらってくれなかった。のれんに腕押しみたいな感じ。そのあたりの技術がゴロフキンの打たれ強さなのかなって思った。対応力が一枚も二枚も上。経験の差が出たかなと思う」

 ――中盤から潮目が変わってしまったが転換期は?
 「蓄積です。(パンチを)角度を変えて入れられ始めて、角度の多彩さと技術の幅を感じた。想像以上にうまかった」

 ――ゴロフキン戦にたどり着いたことへの達成感で終わってしまわないようにするための気持ちの持ちようは?
 「自分の強さを証明したいという気持ち。自分を律して恐怖に向かっていったんだという気持ちを得たかった」

 ――試合中に見られた笑顔の理由は?
 「試合前、会長に良い意味で“楽しんでこい”と言われた。打ち合えている、意外といけている、と楽しい瞬間があった。今までは楽しくなかった。勝たなきゃいけないし…(涙)。“楽しんでこい”と言われてうれしかったです。楽しくなかったですけどね。しんどかったし(笑い)」

 ――最後は陣営がタオルを投げ入れた。
 「僕自身もきついと思っていたので、タオルは当然。凄くいいタイミングで投げてくれた」

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2022年4月10日のニュース