×

“人を引きつける力”が村田諒太の最大の武器

[ 2022年4月10日 05:30 ]

WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦12回戦   〇ゲンナジー・ゴロフキン TKO9回2分11秒 ●村田諒太 ( 2022年4月9日    さいたまスーパーアリーナ )

試合後、報道陣の質問に答える村田(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 【記者フリートーク ボクシング担当・大内辰祐】村田諒太の最大の武器とは?それは「人を引きつける力」ではないかと思う。今回のビッグマッチ実現にも多くの人が「村田のために」と動いてくれた。明確な目標を持って前進する姿に多くの人が共感する。

 研究熱心で努力家、よく本を読み、禅問答のような受け答えで“戦う哲学者”とも呼ばれているが、決して堅物ではない。優等生の一面もあれば、いたずらっ子のような顔を見せる。報道陣に対しても顔なじみになると、少し砕けた口調で本音?を漏らしたりもするので記者にも好かれる。コロナ禍でゆっくり話せる機会は激減したが、以前、ボクシングの動きと野球のピッチングやバッティングの動きに共通点があるという話をした時には一方的ながら親近感が増した。

 村田にとってゴロフキン戦はボクシング人生の集大成。次にどんな選択をするのか分からないが、将来どんな道を選んでも成功すると確信している。素晴らしい指導者になれるだろうし、トークがうまいからタレントもなれる。政治家にも向いているかもしれない。でも、やはり、村田には今後も日本ボクシング界のけん引者でいてほしい。

続きを表示

2022年4月10日のニュース