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藤岡奈穂子、WBA王座陥落…敵地でWBC王者エスパーザに大差判定負け

[ 2022年4月10日 11:47 ]

<WBA・WBC女子世界フライ級王座統一戦>WBC王者マーレン・エスパーザに判定で敗れてWBA王座を失い、悔しそうな表情を浮かべる藤岡奈穂子(提供写真)
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 プロボクシングWBA・WBC女子世界フライ級王座統一戦は9日(日本時間10日)、米テキサス州サンアントニオのアラモドームで行われ、WBA王者・藤岡奈穂子(46=竹原慎二&畑山隆則)はWBC王者マーレン・エスパーザ(32=米国)に0-3の判定で敗れ、王座から陥落した。

 敵地での統一戦。日本を出発する前に「コールの瞬間に相手が立っていたら負け。KOかTKOで勝ちたい」と話していた藤岡は果敢に攻めた。1回に相手の左ジャブを額に受けながら右フックを顔面にヒットさせるなど上々の立ち上がり。ただ、気負いが空回りする場面も目立った。それでもロンドン五輪銅メダリストと最後まで打ち合いを演じたが、ジャッジ2人が90―100、1人が93―97という一方的な採点となり、3度防衛したベルトを失った。

 日本人唯一の5階級制覇王者。昨年7月に米ロサンゼルスでWBAフライ級王座の3度目の防衛に成功し、米国での世界戦で日本人女子初勝利。新たな挑戦として日本人で初めて米国での王座統一戦に臨んだが、アウエーの洗礼に涙を飲んだ。

 エスパーザは、女子ボクシングが初採用された12年ロンドン五輪フライ級銅メダリストで、14年には世界選手権を制し、17年3月にプロデビュー。昨年6月、プロ11戦目でイベス・サモラ(メキシコ)に判定勝ちし、WBC女子世界王座を獲得。同12月には初防衛に成功していた。

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2022年4月10日のニュース