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WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆は「可能性があれば、うれしい」 母校の龍谷大で防衛戦開催の夢プラン

[ 2022年1月6日 17:36 ]

母校を訪問したWBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(左)と龍谷大の入沢崇学長
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 昨年12月にWBO世界ミニマム級王座を獲得した谷口将隆(27=ワタナベ)が6日、京都市伏見区の龍谷大を訪れ、入沢崇学長ら母校の関係者に世界ベルトを披露した。母校訪問は2~3年前にボクシング部の後輩と交流して以来。「大学の4年間は濃い4年間で、こうやって世界チャンピオンになって凱旋できるのは光栄」と笑顔を振りまいた。

 関西の大学では、“浪速のロッキー”赤井英和が母校の近大で1983年7月にWBC世界スーパーライト級王者ブルース・カリー(米国)に挑戦したほか、元WBOアジアパシフィック・フライ級王者の坂本真宏(六島)が母校の大阪市立大で2019年5月に同王座決定戦に臨んだ例がある。大学での防衛戦開催について入沢学長は「前向きに考えます。庭が広いので屋外で…というのもあります」と応じた。谷口本人も「可能性があれば…うれしいですね」と夢プランに興味をそそられた様子だった。

 学生時代は文学部所属で東洋史を専攻。卒論テーマは古代中国「唐の民俗史」だった。入沢学長は「ゼミの先生によると、卒論もしっかり書き上げて優秀な学生だったと聞いています」と説明。本人は「学業とボクシングの両立は大変だった。でも、分からないことや知りたいことを自分なりに突き詰めていくのはボクシングも学業も一緒。考えて、学んでいくのが大事」と話し、物事に真剣に取り組む姿勢を身につけたという。

 初防衛戦は「春ごろにはやりたい」と希望を持つ。今後について「ボクシングを始めた時の目標は世界チャンピオンだった。実際にチャンピオンになって新たな景色が見えた。(現在保持する王座の)防衛にしても、複数階級を狙ったり、他団体王者との統一戦をやるにしても“自分の限界を知る”までやりたい」と語った。

 所属ジムの渡辺均会長は次戦について「今のところ白紙だが、およそ4月ごろを予定している。(タイトル獲得した試合が)指名試合だったので(相手を)自由に選べるし、いいカードを用意したい」と話した。

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2022年1月6日のニュース