井上尚弥の対抗王者、カシメロが圧倒V3　WBOバンタム級王座防衛に成功

カシメロ（中央）
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　ボクシングのWBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は26日、米コネチカット州アンカスビルで行われ、王者ジョンリエル・カシメロ（31＝フィリピン）が　同級11位のデューク・マイカー（29＝ガーナ）に3回54秒TKO勝ちして3度目の防衛（暫定王座含む）に成功した。カシメロは34戦30勝（21KO）4敗。4月にWBA、IBF統一世界同級王者・井上尚弥（27＝大橋）との3団体統一戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期となったことを受けて新たに試合を組んでいた。

　開始から右の強打を振るうカシメロに対し、ミカーは左のガードを高く上げて警戒。カシメロはボディーやアッパーから相手を崩すと、2ラウンドに左フックから右を返してダウンを奪った。このラウンドは仕留められなかったが、3回、フラフラのマイカーに左右のアッパーを打ち込んだところでレフェリーがストップ。直後にリング上で右腕だけで腕立て伏せをするなど、余裕を見せつけた。井上は10月31日に米ラスベガスでジェイソン・モロニー（29＝オーストラリア）との防衛戦を予定しており、その後に3団体統一戦が実現するか交渉が注目される。