阪神・佐藤輝明 虎党に魅せた“3冠の夢” バース彷彿のマー撃ち4号!打率&打点はリーグ首位独走

[ 2026年4月17日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神3―4巨人 ( 2026年4月16日    甲子園 )

<神・巨(5)>初回、佐藤輝は右中間に2点本塁打を放つ。投手田中将(撮影・北條 貴史)
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 阪神は16日、巨人に3―4で敗れ今季初の連敗を喫した。ただ、佐藤輝明内野手(27)が今季4号の2ラン。3点劣勢の初回2死一塁から巨人・田中将の内角直球を捉え、自己最高タイとなる打球角度37度の放物線を描いた。17試合を終えた時点で、1985年に3冠王を獲得したランディ・バースの打率を上回る打棒。17日から始まる中日3連戦(甲子園)で、再びチームを加速させる一撃を放つ。

 高々と舞い上がった打球は、なかなか落ちてこなかった。この夜は、春先に多い浜風ではなく本塁から中堅方向へ打者有利の風が吹いていた聖地・甲子園。「グラウンドに入った時はまず、風を確認します」。そう話す佐藤輝の打球は、グングンと伸びた。

 「いい風が吹いてくれていたと思います。先制されて何とか取り返そうと打席に入ったので、いい結果につながって良かった。力強いスイングができた」

 初回2死一塁。田中将の初球、内角高めの直球を強振した。25年4月25日の同戦でマークした自己最高タイの打球角度37度で飛び出した打球は、虎党の大歓声にも乗ってバックスクリーン右へ着弾。11日の中日戦以来3試合ぶりの4号2ランは、普段通りにスイングすれば詰まらされる厳しい内角球でも、肘をたたんで右肘をうまく抜きながら芯に当てた。百戦錬磨の右腕を相手にパワーだけでなく、技術も重ねた一撃となった。

 「日本を代表する投手ですから」

 楽天時代に9打数4安打と得意にしていても、田中将へのリスペクトを持って試合に臨んだ。早実・斎藤との死闘となった06年夏の甲子園。西宮・甲東小の低学年だった佐藤輝もその勝負にくぎ付けになった。そんな憧れの右腕から1年目の21年6月12日の仙台で右翼へ放物線をかけた以来となる一発。プロの世界で生き残る上で自信を深めたその日から、さらに成長した姿を見せつけた。

 1点劣勢で迎えた8回無死二塁の4打席目。カウント2―2から大勢の外角直球にバットが空を切った。後続も続かずチームは今季初の連敗を喫し、悔しさをにじませながらクラブハウスへと引き揚げた。

 この試合を終え打率.391(64打数25安打)、4本塁打、16打点。打率と打点はリーグを独走する。仕切り直しとなる17日の中日戦は、85年にバックスクリーン3連発が起きた記念日。日本一になったその年に3冠王を獲得したランディ・バースは、シーズン17試合の終了時点で打率.358(67打数24安打)、8本塁打、20打点で、打率は佐藤輝の方が上だ。3冠王の夢を見させてくれる背番号8。再びバットでチームを加速させる。(石崎 祥平)

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