【センバツ】八戸学院光星・長野 天国の母に届けた3試合4安打「夏…、もう一度」

[ 2026年3月28日 05:00 ]

第98回選抜高校野球大会第9日・準々決勝   八戸学院光星1―2中京大中京 ( 2026年3月27日    甲子園 )

<中京大中京×八戸学院光星>この日は無安打だった八戸学院光星・長野(撮影・中辻 颯太)
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 【みんなイイじゃん】天国の母は「宏紀、頑張ったね」と褒めてくれるに違いない。八戸学院光星は1―2で惜敗。12年以来14年ぶりの4強入りはならなかった。でも、背番号6の長野宏紀(3年)は「お母さんを甲子園に連れてくる」という約束を果たした。聖地で3試合を戦った。

 大阪出身で青森の強豪の門を叩いた。そんなとき、悲報が届いた。24年4月7日。長野が入寮してすぐ、母・尚美さんが亡くなった。50歳だった。「検査入院とだけ聞いていました。それが容体が悪化し…」。幼少期にはキャッチボールを何度もした。「優しくて元気のある母でした」。思い出は尽きない。夢に向かう若者に、この現実はつらすぎた。

 それでも歯を食いしばり、昨秋東北大会で準優勝。甲子園出場を決めた。三塁側アルプス席では家族、幼少期から携わった関係者が応援してくれた。尚美さんの遺影もあった。

 「2番・遊撃」で出場し無安打3三振。守備では失策もあったが応援席からは長野に大きな拍手が送られた。「応援してくれたのに申し訳ないです。だから夏…、もう一度みんなを、お母さんをここに連れてきます」。3試合で4安打を放ち、自信もつかんだ。アルプス席にあいさつに向かう長野の視線の先で、尚美さんの遺影が愛息にほほ笑みかけていた。(大木 穂高)

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