【センバツ】花咲徳栄 17点快勝で8強 岩井監督Jr.虹太郎が4安打

[ 2026年3月26日 05:00 ]

第98回全国選抜高校野球大会第7日・2回戦   花咲徳栄17-0日本文理 ( 2026年3月25日    甲子園 )

<日本文理・花咲徳栄>初回、花咲徳栄・岩井は中前打を放ってガッツポーズ。奥は岩井監督(撮影・北條 貴史)
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 2回戦2試合が行われ花咲徳栄(埼玉)が、埼玉勢甲子園大会最多得点タイの17―0で日本文理(新潟)を下し、03年以来23年ぶりの準々決勝進出を決めた。岩井隆監督(56)の次男で1番の虹太郎(こうたろう)内野手(3年)が、4安打1打点1四球で3得点。7得点の4回は1イニング2安打を放った。

 虹太郎と書いて「こうたろう」と読む。「関わる人に虹のようにいいことが起きれば」と命名されたのは、花咲徳栄の1番打者だ。岩井監督の長男で同校OBの兄・福(ゆたか)は、昨年東洋大野球部に学生コーチとして入部。「野球以外のときは普通のお父さん」と言う虹太郎だが「口元のホクロが一緒。兄ちゃんにはないんですけど」と父との共通点を誇っている。

 聖地に雨が降り注ぐ中での一戦。打線をつなげたのは虹太郎だった。初回先頭で中前打を放つと、3回先頭では四球で先制の4得点を演出。さらに4回は先頭で左前打すると、6点を加えて打者一巡した2死二塁でも3安打目となる左前打で、虹の色と同じ計7得点の攻撃を引っ張った。終わってみれば「記憶にない」という4安打に1四球で5出塁し3得点1打点。3打数無安打2三振だった21日の初戦の東洋大姫路(兵庫)戦後、指揮官からは「おまえは出塁率だろ」と叱咤(しった)されたが「初戦は1本出なくて悔しかった。役目を果たせた」と笑みがこぼれた。

 他の部員は「2人だけのところは見たことがない」と証言するが、家庭では親と子だ。今年の正月は家族で静岡・伊豆に温泉旅行。野球の話題はなく「岩井家」を満喫した。父として「喜怒哀楽が似ている」と次男を分析する指揮官は、1番の役目を果たした評価は「1本ぐらい打ったらと思っていたけど、まあ良かった」と監督として控えめだった。

 1試合17得点は03年夏の聖望学園と並び、埼玉県勢の甲子園最多タイ。名前に込められた思いの通り、打線の良さを引き出した1番打者は「徳栄らしい打撃」と胸を張った。23年ぶりで春は最高タイの8強で、準々決勝は智弁学園戦。「エースが来ると思う。芯に当てることを心がけたい」という虹太郎は、17年夏以来の全国制覇へ打線の架け橋になる。(大木 穂高)

 ◇岩井 虹太郎(いわい・こうたろう)2008年(平20)8月14日生まれ、埼玉県出身の17歳。小1で野球を始め、向陽中では狭山西武ボーイズに所属し遊撃手。花咲徳栄では1年秋から背番号6を背負った。昨秋は公式戦11戦で打率.359をマーク。遠投90メートルで、握力は右52キロ、左55キロ。趣味は「いっぱい寝ること」で好きな言葉は「悟る」。1メートル74、76キロ。右投げ右打ち。

 ▽主な“父子鷹”の甲子園出場 75年春と夏は74~76年に甲子園出場した東海大相模(神奈川)の原貢監督、辰徳(前巨人監督)が有名。74、75年夏はともに8強、75年春は準優勝。父は三池工(福岡)監督時代の65年夏に全国制覇した。また13年夏は前橋育英(群馬)が荒井直樹監督、次男・海斗(明大―三菱自動車岡崎)が主将で出場し、エース高橋光成(西武)とともに初の全国制覇を飾った。花巻東(岩手)の佐々木洋監督は長男・麟太郎(スタンフォード大)と22年春、23年夏に出場した。

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