【WBC】“ローンデポ・パークの歓喜”侍倒したベネズエラ 米国も撃破し大会6度目で悲願世界一

[ 2026年3月19日 02:30 ]

第6回WBC決勝   ベネズエラ3─2米国 ( 2026年3月17日    マイアミ )

<米国・ベネズエラ>優勝し、歓喜するベネズエラの選手たち(撮影・木村 揚輔)
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 第6回ワールド・ベースボール・クラシックの決勝が17日(日本時間18日)に行われ、ベネズエラが米国を3―2で破り初優勝を果たした。大リーグのスター選手を数多く擁しながら、過去5大会は4強止まりだった。準々決勝では日本を8―5で下した南米の強国は、4カ国目の大会優勝チームとなった。

 「母国の人々のための勝利だ。彼らはこの勝利を受け取るに値する」。2―2で迎えた9回無死二塁、左中間へ勝ち越しの適時二塁打を放ったE・スアレスはそう語って目を潤ませた。準々決勝で日本、決勝で米国と、優勝経験があるチームを撃破して悲願の初優勝。大半がベネズエラファンだった3万6190人の観衆を熱狂の渦に巻き込んだ。

 3回にガルシアの犠飛で先制。5回にアブレイユのソロで加点した。8回にハーパーの2ランで追いつかれたが、9回にE・スアレスが決めた。昨季49本塁打も、ここまで打率・200。不振が続いても4番で起用したオマール・ロペス監督の信頼に応えたヒーローは「このチームは最高だ」と胸を張った。

 ベネズエラ政府は、今年1月にトランプ米政権による軍事攻撃を受け、反米左派のマドゥロ大統領が拘束された。ベネズエラのメンバーはそんな政情に関する質問に答えることは避けたが、“母国のために”という思いは強かった。

 今大会7試合で打率・385、1本塁打、7打点でMVPに選ばれたガルシアは「ベネズエラは何も勝ったことがなかったから過小評価されていたけど、でも自分たちは強いんだ」と胸を張った。精神的支柱としてチームをまとめた主将のペレスは「ワールドシリーズ(WS)も最も重要な大会の一つだけど、国のために戦うというのはそれ以上のものがある」。15年にロイヤルズでWS制覇を経験した35歳も誇った。

 ベネズエラのロドリゲス暫定大統領はSNSで、栄冠翌日の19日(日本時間20日)を国民の祝日とすることを表明した。ロペス監督は「“これは君たちのものだ、ベネズエラのためだ”と伝えたい」と涙を流した。国中が祝福ムードに包まれ、永遠に語り継がれる歴史的優勝を手にした。(杉浦大介通信員)

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