明治安田・伊藤 希望のアーチ 15年前東日本大震災で被災…地元に「活躍届けたい」

[ 2026年3月10日 05:15 ]

第80回JABA東京スポニチ大会第3日・予選リーグDブロック   明治安田8―1茨城日産 ( 2026年3月9日    等々力 )

<明治安田・茨城日産>2回、3ランを放つ明治安田・伊藤 (撮影・五島 佑一郎)  
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 予選リーグ6試合が行われた。明治安田は8―1で茨城日産に7回コールド勝ち。「3番・中堅」の伊藤智也外野手(27)が、決勝3ランを含む2安打3打点と躍動した。岩手県陸前高田市出身で、小6の時に東日本大震災で被災。決勝トーナメント進出は逃したが、11日の15年の節目を前に、希望のアーチを架けた。

 今年も故郷を思いながら白球を追う季節がやってきた。明治安田の伊藤が、同点の2回2死一、二塁から左越え決勝3ラン。「俺も頑張ってるよ」という思いを込め、ダイヤモンドを一周した。

 忘れてはいけない3月11日。岩手県陸前高田市出身で、小6の時に東日本大震災を経験した。生活は一変。津波で校舎が全壊した高田高に進学した時も、グラウンドには仮設住宅が並び、バスで往復1時間以上かけて練習場へ通った。帰省する際は必ず母校に立ち寄る。数年前には仮設住宅もなくなり、後輩は不自由なく野球ができる環境が整いつつあり「ちょっとうらやましい」と今だから言える本音も明かした。

 社会人6年目。「だんだん考えること少なくなってきちゃったなって。忘れてはないですけど」。複雑な心境に悩むようになったが「まずはこのチームで10年続けたい。活躍を(地元に)届けたいなって。そんな思いで野球をしてます」と言う。この一発が今大会初安打。決勝トーナメント進出の可能性はなくなったが、10日のパナソニックとの3戦目も全力でバットを振る。(村井 樹)

 ◇伊藤 智也(いとう・ともや)1998年(平10)7月11日生まれ、岩手県出身の27歳。小3で野球を始め、高田東中を経て高田では1年秋からレギュラー。立大ではリーグ通算23試合で打率・191、6打点、2盗塁。1メートル78、85キロ。右投げ右打ち。

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