阪神 23年ドラ1・下村海翔が勝負の再々出発「勝負したいという思い」ブルペンで捕手座らせ20球

[ 2026年1月30日 05:15 ]

キャッチボールで調整する下村 (撮影・後藤 大輝)
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 右肘手術からの復活を期す23年ドラフト1位・下村が“再々出発”を果たした。自主トレ先のSGL尼崎でブルペン入り。室内練習場で今年初めて捕手を座らせた状態で投球練習を行った。5割程度の力感で直球のみを約20球投じた。

 「不安とか、焦りはあります。でも、楽しみな部分ももちろんあって。勝負したいという思いでリハビリ期間を過ごしている」

 プロ入り後は一度も実戦で投げていない。最後の登板は青学大4年時の23年11月20日。明治神宮野球大会の決勝で救援登板して2回1/3を無安打ながら2失点で敗戦投手となった。遠ざかる実戦への不安や同期入団や後輩選手の活躍など…。焦りや葛藤など複雑な感情はあるものの自身の体と向き合い、慎重に段階を踏んでいる。

 「焦らないといけないんですけど、何回も(痛みが)ぶり返すのが一番良くないことなので」

 昨年8月には手術後初のシート打撃に登板した。しかし直後にコンディションを落として再びスロー調整を余儀なくされた。その反省と経験を踏まえて現在は慎重に調整を進めている。

 藤川監督からは昨年11月25日の「優勝西宮市民報告会」で「来年はここに下村がいるんじゃないかな」と期待を寄せられた。指揮官のエールが3年目右腕の支えになっている。「より一層、頑張りたいと思わせられた。長いブランクを覚悟して、手術の選択もした。投げられた時の喜びは大きいと思います」。今春キャンプは具志川スタート。期待を背負う背番号19が完全復活へ向けた大きな一歩を踏み出した。(松本 航亮)

 <下村の経過>

 ▽24年4月11日 右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を既に受け、退院したことを球団が発表。

 ▽4月12日 鳴尾浜の球団施設で報道陣に対応。「この決断を今後いいものだと言えるように一生懸命取り組みたい」

 ▽8月27日 屋外キャッチボールを再開。トレーナー相手に、約20メートルの距離で投球感覚を確認。

 ▽10月22日 甲子園球場での秋季練習に参加。トミー・ジョン手術経験者の藤川監督から「焦らず、ゆっくり調整して」と声をかけられたと明かす。

 ▽25年2月17日 沖縄・具志川キャンプでブルペン入り。捕手を立たせて20球。

 ▽4月10日 SGL尼崎でプロ入り後初めて捕手を座らせてのブルペン投球。直球のみ10球。

 ▽8月17日 SGL尼崎でシート打撃に登板。打者6人を相手に計24球を投げ、最速153キロキロをマーク。

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