【センバツ】長崎西 21世紀枠で75年ぶり出場 打撃分析アプリをマネジャーが開発 監督も采配に使用

[ 2026年1月30日 21:40 ]

第98回選抜高校野球大会に、21世紀枠として出場が決まった長崎西野球部(撮影・昼間 里紗)
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 第98回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の選考委員会が30日に行われ、長崎西(長崎)が戦力以外の要素を加味する21世紀枠で選出された。75年ぶり2度目のセンバツ出場だ。

 チームを支えたのは、山口陽大マネジャー(2年)が作った2つのアプリだ。打撃分析を行う「インパクトスタッツ」は練習で1球ごとに、8分割したコースと、芯で捉えたか否かを後ろで記録するマネジャーに自己申告する。練習後に集計され、データを見ることができる。選手個人の得意、不得意が分かるのはもちろんのこと、桑原直太郎主将(2年)は「練習で、芯で捉えようとする。少しずつだがバッティングの強化にもつながった」と一球に対する集中力の向上に影響を与えたと考えている。実際アプリは昨夏に本格始動し、秋大会準優勝にも導いている。「アプリがあったから、秋の長崎県大会でもチャンスで1本出た」と笑顔で話した。

 もう一方の「PPNS」は、ピッチプロットナビゲーションシステムの略。対戦相手の配球を分析し、実戦での確実性を高めている。

 アプリを作った山口は、プログラミングの知識があったわけではない。「コーチが手作業で分析していて、AIに相談したら“アプリでやってみたら”と言われた。AIとマネジャーで対話をしながら、方向性を定めていった」。最先端技術と勉強熱心な山口の性格がマッチして作り上げた2つのアプリは、今ではチームに欠かせない存在だ。宗田将平監督も「打順や配球を決める時にも使う。作業が“見える化”された」と絶賛している。

 校歌の制定は2勝した51年選抜の後で、桑原は「まだ長崎西高の校歌が甲子園で歌われていないので、自分たちが歌いたい」と目を輝かせている。またアプリもブラッシュアップを続けており、現在は盗塁の成功率アップにつながる新作を開発中だ。まずは聖地1勝を目指し、チームもアプリも成長を続ける。
(昼間 里紗)

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