日本ハム・新庄監督「ちょっとボール飛ばなくね?」統一試合球の飛距離について問題提起

[ 2026年1月21日 06:00 ]

12球団監督会議

監督会議を終え取材を受ける新庄監督(撮影・西川祐介)
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 プロ野球の12球団監督会議が20日、都内のホテルで開催され、日本ハム新庄剛志監督(53)が統一試合球の飛距離について問題提起した。指定の反発係数の範囲内で製作されているという説明を受けたが、投高打低が続く現状打破へ一石を投じた。12球団の本塁打数は21年の1449本から年々減少し、昨季は1096本だった。よりファンを盛り上げる「打つ野球」を志し、就任5年目で悲願の初優勝への強い覚悟を示した。

 球界にまたも強烈なメッセージを発信した。約2時間に及んだ監督会議、新庄監督がまず斬り込んだのは「ボール問題」だった。
 「僕から言わせてもらったのは、“ちょっとボール飛ばなくね?もう少し飛ばしたいな”って」

 近年は投高打低の傾向が続いており「飛ばないボール問題」も話題になっていた。「僕たちが現役の時に使っていたボールは、物凄く飛んでいたんですよ」と回想。その上で「この(昔と今の)間ぐらいにしてくれたら、ホームランの数も、打率も3割を超すバッターも増える」と変化を期待した。

 打者の成長の妨げとなることも危惧する。「調子良い子がもっと飛ばしたいから、打撃フォームが崩れていく子が多くて。打撃は力じゃないよと(教えても)。あれだけ飛ばなかったら力を使いたくなりますからね」と選手心理への影響に言及した。「三遊間を抜けるヒットが増えてきたら、また面白くなるかな」とより魅力的な野球となるよう求めた。

 NPB側からは、指定の反発係数の範囲内で製作されている旨が説明されたという。議長を務めたソフトバンク・小久保監督は「今は投高打低。なぜ、そうなっているのかはNPBも分析している。もし、多少なりとも規定の範囲内で飛ぶことになるとすれば、選手には必ず通知していただけるということだった」と明かした。平均球速の向上など、投手の技術力の進歩が著しいという側面もある。

 「飛ばない」と新庄監督が感じている中で、昨季のチーム本塁打は12球団トップの129本。昨季リーグ最多32本のレイエスを筆頭に、20本の万波、ともに12本の清宮幸と水谷、10本の郡司と長距離砲候補がそろう。指揮官は「投手が良い3、4年でしたからね。今度は打者が良くなったら、見ているファンの方も楽しめて良いかな」と期待した。

 2月1日からは春季キャンプがスタートする。「今年に関しては勝つためにどう戦っていくか。選手への優しさは僕の中で省いていって、嫌われ役もいとわない」と覚悟を示した。投高打低から打高投低へ。今度は打者が“主役”となり、就任5年目の悲願を成し遂げることしか頭にない。(清藤 駿太)

 ▽統一試合球の基準 セ、パ両リーグのアグリーメントでは15年2月1日にボールの反発係数は「0.4134」を目標とすると改めた。それ以前は反発係数を「0.4034~0.4234の範囲内」に収めるとしていた。幅の規定はなくなったが、それ以降も従来の範囲内のボールを使用している。規格検査は月に1回、納品前に行っている。

 ≪21年の1449本から昨季は1096本≫新庄監督の指摘通り、近年は12球団全体で本塁打数が激減した。21年の1449本に対し、22年が1304本、23年は1250本と減少。24年には2割以上となる275本減の975本となり、25年は121本の微増で1096本にとどまった。24、25年は両リーグとも30本以上は1人ずつだけ。24年=セ[ヤク]村上33、パ[ソフ]山川34、25年=セ[阪神]佐藤輝40、パレイエス32だった。

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