【オリのアニキ新春対談 平野佳寿兼任コーチ×能見篤史氏】現役続行の原動力は「もう一回みんなで…」

[ 2026年1月1日 05:05 ]

積み重ねたKの文字を背に、能見氏(左)の横で2026年の抱負を記した掛け軸を手にする平野(撮影・岸 良祐)
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 オリックス・平野佳寿投手(41)と、本紙評論家・能見篤史氏(46)の新春対談が実現した。NPB通算250セーブのレジェンド右腕は投手コーチ兼任として迎える21年目の今季へ向け、現役続行の原動力とチームへの思いを同職の先輩でもある能見氏に告白。首脳陣の一員になったものの、若手の積極的な“絡み”も歓迎した。 (取材・構成 阪井 日向)

 2人 あけまして、おめでとうございます。

 能見氏(以下、能見) 平野兼任コーチ、今年もよろしくお願いします。

 平野 よろしくお願いします。

 能見 早速、コーチ兼任についてですけど、基本的にコーチ業の方が(占める割合が)多いんですかね?(報道で)“コーチの仕事をしてから自分の練習をすればいい”という記事を見たんですが。

 平野 そう思って昨年の秋季キャンプ(※1)に行ったんですが…。自分の練習が後だと何もできないと感じました。やっぱり2月1日はコーチじゃなくて選手として第一にやっていかないとダメですよね。その考えは球団の方にも伝えました。(昨年、秋季キャンプに行って)選手としてのテンションが上がってきたのかなと思います。

 能見 もちろん(今季も)戦力なので、コーチ業より先に自分の練習をしないといけないですよ。一方、コーチとしては選手に寄り添う、非常に頼りがいのある存在に間違いなくなる。

 平野 能見さんは(コーチ兼任時代)凄く上手にやっていたイメージ。僕は上手にできないなと思っていて…。若手選手は、あまり話しかけにこないですし。怖がられているのかなと。

 能見 怖がられているとは思います(笑い)。凄いキャリアを歩んできているからね。

 平野 どんどん来てほしいです。能見さん、陰で若手選手に「もっといけ!」と言ってあげてください。お願いします。

 ――球団からコーチ兼任を打診された時の率直な心境は?

 平野 本当にありがたいことに、球団が僕のことを凄く考えてくれました。(昨季の)成績だけを見れば、肩を叩かれてもおかしくなかった。(球団が)いろいろなプランを提案してくださった。その中で、選手一本だと、あまりにもわがまますぎるなと強く思いました。もし選手として活躍できなかった時はコーチとして入らせてもらうことがチームのためになると思いました。

 能見 現役続行を決断した思いは?原動力となったものは何だったの?

 平野 やっぱり、もう一回みんなで優勝して、優勝旅行に行きたいと。

 能見 優勝したチームしか優勝旅行には行けない。やっぱり最後はチーム愛ということですね。

 平野 3連覇(※2)したからと言って、休んでいるんじゃダメだと思う。勝ち癖のあるチームをつくっていかないといけないし、常勝軍団になるための手助けができたらと思っています。

 能見 チームが苦しい時に選手としても助けてもらわないといけないし、その役割は平野投手にしかできない。あと1個でNPB通算1000奪三振(※3)も達成します。

 平野 意識していなかった数字です。凄い数字かもわからないんで…。

 能見 凄い数字です。

 平野 そう言ってもらえるなら、頑張って取りにいきたいと思います。

 能見 あとは、若手がどんどん平野投手をイジっている姿を見たいなと思っています。

 平野 その度胸があるやつだけ「来い!」と言っておきます(笑い)。

 能見 怖いわ!(笑い)。

 (※1) 25年11月6~20日に高知市のINOUE・東部スポーツパーク野球場で行われた。平野は初日からブルペンで若手投手陣を見守り、寺西にフォークボールの感覚を伝授するなど精力的に動き、最終日には「若い選手に教えることで、自分も見直すところもあった」と収穫を口にしている。

 (※2) 21~23年にパ・リーグ3連覇。22年は日本シリーズ優勝。優勝旅行は21、22年は新型コロナの影響で開催されず。23年はハワイ。

 (※3) 過去159人が達成。平野は日米通算では目下1130奪三振。42歳の今季達成なら53年若林忠志(毎日)の45歳7カ月に次ぐ2番目の年長記録。

 ◇平野 佳寿(ひらの・よしひさ)1984年(昭59)3月8日生まれ、京都府出身の41歳。鳥羽では2、3年春に甲子園出場。京産大から05年大学・社会人ドラフト希望枠でオリックスに入団。11年に最優秀中継ぎ投手、14年に最多セーブに輝いた。17年オフに海外FA権を行使しダイヤモンドバックスへ移籍し、マリナーズを経て21年にオリックスに復帰。不動の守護神としてリーグ3連覇に貢献した。23年に日米通算250セーブを達成して名球会入り。26年から投手コーチ兼任。1メートル86、88キロ。右投げ右打ち。

 ◇能見 篤史(のうみ・あつし)1979年(昭54)5月28日生まれ、兵庫県出身の46歳。鳥取城北、大阪ガスを経て04年ドラフト自由枠で阪神に入団。12年に172奪三振でタイトル獲得。21年にオリックスへ移籍すると、投手コーチ兼任で連覇に貢献し22年引退。通算474試合で104勝93敗4セーブ、防御率3・35。23年から野球評論家として活動。24年12月、侍ジャパントップチームの投手コーチに就任。13年WBC日本代表。左投げ左打ち。

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