【神宮大会】立命大が初めて決勝進出 高橋大和が6回無失点&決勝セーフティー

[ 2025年11月19日 06:00 ]

第56回明治神宮野球大会 大学の部準決勝   立命大1―0名城大 ( 2025年11月18日    神宮 )

<立命大・名城大>4回、高橋のセーフティースクイズで先制し、盛り上がる立命大ベンチ(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 大学の部は準決勝2試合が行われ、立命大が名城大を1―0で下して初の決勝進出を果たした。今大会初登板初先発の高橋大和投手(2年)が被安打5に抑え、6回無失点の好投。打席では4回2死三塁でセーフティーバントを成功させて唯一の得点を生み、投打で貢献した。5度目の出場での初優勝を懸け、大会連覇を狙う青学大ときょう19日の決勝に臨む。

 「9番・投手」の決断が勝敗を分けた。無失点と力投していた立命大の高橋に4回2死三塁の先制機で打席が回る。DH制のない関西学生野球でリーグ戦通算8打数無安打。次打者として控えていた1番の坂下晴翔(4年)から伝えられた。

 「打てないんやしセーフティーすれば?」

 50メートル走6秒1と投手ながらチームで2番目に足が速い。その俊足を知る由もない内野陣は無警戒に見えた。「うまく転がせばセーフになれる」。そして、初球を狙う。バットを横に寝かせた瞬間、片山正之監督も「ビックリした」と驚く意表を突いた作戦。三塁線に転がして一心不乱に一塁を駆け抜けると、間一髪でセーフを勝ち取った。坂下からは「ほら見ろ」と一言。そして自身の6回無失点の好投も相まり、先制のセーフティーバントが唯一の得点になった。

 「ここまで重要な打席になるとは…。この秋は(投球の)調子が良くなくて本来の球は投げられていないけど、ゼロに抑える力はついたかなと思います」

 来春からは高校野球に加え、大学野球全27連盟のリーグ戦でもDH制が採用される。今秋にDH制を敷いていなかったのは東京六大学と関西学生の2連盟。関西学生に所属する立命大は投手陣もバント練習に参加し、高橋は「バントは失敗したことがないかもしれない」と言い切るほどに犠打が得意だった。準々決勝で東京六大学の明大を破って「9人制最後の砦」となった立命大が、投手のバットで勝利を引き寄せた。

 来春以降もDH制を選択しないことは可能ながら、打撃が苦手な投手を打順に組み込む「9番・投手」は滅多に見られなくなる。高校、大学ともに全国大会のDH制なしは、今日19日の決勝が最後になる見込み。高橋は「短距離ダッシュをずっとやってきて良かった」と笑みを浮かべた。目の前まで見えてきた頂点へ、投手も全力疾走で駆け抜ける。 (河合 洋介)

 ◇高橋 大和(たかはし・やまと)2006年(平18)1月23日生まれ、兵庫県出身の19歳。小3から米田少年野球クラブで野球を始める。社(兵庫)では2年秋から背番号1を背負い、甲子園には3年春夏と2度出場。立命大では1年春からリーグ戦登板。50メートル走6秒1、遠投105メートル。1メートル82、82キロ。右投げ左打ち。

 ○…立命大は今大会2度目の零封リレーで1点差を死守した。ソフトバンク・若田部健一投手コーチの次男である達生(3年)が8回に今大会初登板。「空回りした」と反省するも、自己最速に並ぶ148キロを計測して1回1/3無失点に抑えた。若田部の後を受けて9回1死二塁からエース左腕の有馬伽久(がく=3年)が救援し、内野ゴロ2つで試合を締めた。3試合連続登板となった有馬について、片山監督は「走者が二塁までいけば有馬に抑えてもらおうと考えた」と説明した。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年11月19日のニュース