槙原寛己氏 ドジャース・山本由伸はピンチでも冷静 個人捨てた「中0日」奮闘で真のエースになった

[ 2025年11月3日 07:00 ]

ワールドシリーズ第7戦    ドジャース5―4ブルージェイズ  ( 2025年11月1日    トロント )

<ブルージェイズ・ドジャース>ファンの声援に応える山本(撮影・沢田 明徳)
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 【槙原寛己 視点】連覇目前でのピンチも山本は冷静だった。1点リードの延長11回1死三塁。好調バージャーをストレートの四球で歩かせた。4球全てスプリットで様子を見ながら、無理に勝負しなかった。想定内の四球。次のカークに内野ゴロを打たせるイメージがあったはずだ。

 一、三塁になって内野陣は前進守備から後ろに下がり、山本は外角低めスプリットでバットを折って遊ゴロに。狙い通りの併殺打は野球IQの高さを物語った。疲労はピーク。それでいて落ち着き払った投球には恐れ入る。ポストシーズンならではの「中0日」登板。私も94年の「10・8決戦」は中1日で先発した。普段とは違う優勝争いの醍醐味(だいごみ)。個人を捨てた奮闘はチームメートの絶大な信頼を得たはずだし、これで真のエースになった。来季はサイ・ヤング賞の筆頭候補だと言っていい。

 先発の大谷は第3戦で延長18回を戦った疲労もあったのだろう。カーブ、スプリットが抜け気味でベース板の上に行かず、打者の目線を上下に動かす縦の変化が使えなかった。3回のビシェットの先制3ランはスライダーを狙われた。ただ、二刀流として復活した25年は打撃も含めて素晴らしいシーズンだったと思う。佐々木も救援でチームに貢献。23歳という若さで得がたい経験になったはずだ。(スポニチ本紙評論家)

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