山本由伸がワールドシリーズMVP 3勝&防御率1.02 09年松井秀喜以来、日本選手2人目の大偉業

[ 2025年11月2日 13:36 ]

ワールドシリーズ第7戦   ドジャース―ブルージェイズ ( 2025年11月1日    トロント )

2年連続でワールドシリーズを制し、ドジャース・山本(右)を強く抱きしめるロバーツ監督(ロイター)

 ドジャース山本由伸投手(27)が1日(日本時間2日)、ワールドシリーズ(WS)のMVPに選出された。今WSでは3試合に登板し、3勝、防御率1.02と抜群の成績をマーク。日本選手としては2009年の松井秀喜(ヤンキース)以来、16年ぶりとなるWSでのMVP獲得。WSで3勝を挙げてのMVP獲得は、ダイヤモンドバックスがシリーズ3連覇中のヤンキースを破り、初優勝を果たした2001年のWSでランディ・ジョンソン以来24年ぶりの快挙となった。

 シリーズの流れを変える、価値ある3勝だった。今WSでは10月25日(同26日)の第2戦に登板し、9回105球を投げ4安打1失点、8奪三振でWS初完投勝利。メジャー初完投となったブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に続くPS2試合連続完投勝利を収めた。PS2試合連続完投勝利は、01年のシリング(Dバックス)以来24年ぶりで、WS完投勝利はドジャースでは88年のハーシュハイザー以来、37年ぶりの快挙となった。日本投手としては初めてのWS複数勝利を挙げるなど記録ずくめの勝利。星をタイに戻し、シリーズの流れを引き寄せると同時に、数々の記録を掘り起こす歴史的な白星となった。

 崖っ縁の状況でも持てる力を全て発揮した。10月31日(同11月1日)、2勝3敗と負ければ連覇が消滅する状況で2試合目の先発マウンドは巡ってきた。重圧のかかる中、初回から安定感抜群の投球を展開。6回5安打1失点と確実に試合をつくり、チームを勝利に導いた。

 最終第7戦でも連投となるマウンドに上がった。4―4の9回1死一、二塁からマウンドに上がり、サヨナラ負けのピンチを切り抜けると10回を3者凡退。勝ち越し直後の11回には1死一、三塁のピンチを招いたが、最後はカークを遊ゴロ併殺に仕留めて、チームに歓喜の瞬間をもたらした。胴上げ投手は、日本投手としては13年の上原浩治(レッドソックス)以来、12年ぶり2人目の栄誉となった。

 白星だけではない。チームへの献身性も話題を集め、称賛を受けた。延長18回の死闘となった第3戦。第2戦で完投した山本は、延長19回からの登板に備えてブルペン投球を始めた。18回にフリーマンがサヨナラ本塁打を放ち、死闘に終止符を打ったため、結果的には中1日のマウンドに立つことはなかったが、チームの危機を救うため、志願して登板準備を行った。

 投手陣の大黒柱として試合をつくり、白星をつかみ、シリーズの流れを変えた。まさにMVPにふさわしい働きでチームを初の、メジャーでは今世紀初の連覇へと導いた。

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