NLCS第1戦 超レア「中ゴロ併殺」について審判員が経緯と根拠説明「もしプレーの順番が逆で…」

[ 2025年10月14日 13:57 ]

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦   ドジャース2―1ブルワーズ ( 2025年10月13日    ミルウォーキー )

MLBのジェームズ・ホイ審判員(AP)
Photo By AP

 試合中に成立した「センターゴロ・ダブルプレー」について、この試合で一塁塁審を務めたジェームズ・ホイ審判員が取材対応し、プレーの経緯と判定の根拠を説明した。

 0―0の4回1死満塁、ドジャースの5番・マンシーは中堅へ大飛球を打ち上げ、中堅手・フリリックがジャンプしながら手を伸ばした。打球はグラブで跳ねて、フェンスに当たり、もう一度グラブへ。三走のT・ヘルナンデスは一度スタートを切りかけ、三塁へ帰塁。捕球を見届けてからスタートを切ったが、中堅から好連係で本塁フォースアウトとなった。さらに二走、一走は中飛と認識し、スタートを切っておらず、捕手のコントレラスが本塁から走って三塁を踏みに行き、記録上は“超レアケース”の「センターゴロ・ダブルプレー」となった。

 ホイ審判員は「まず、フレリックが後ろに下がって打球をグラブに当てましたが、そのままフェンスに当たりました。その時点で『ノーキャッチ』になります」と説明。PSでは通常のレギュラーシーズンの4人制から線審が増えて、審判6人制となっているが「6人制の配置では、左翼線側の審判の役割は、そういった打球のときに外野に出てプレーを確認することです。私は一塁側から彼がすぐに『ノーキャッチ』のサインを出すのを見ました」と証言した。

 審判としては正しいジャッジを下していたが「ボールが内野に返ってきた時点で、ランナーがあちこちに動いていて、後ろに戻る選手もいれば前に進む選手もいて、コーチたちも混乱していました」と、一瞬の出来事だけにグラウンドの選手、コーチはそれぞれの判断の下に動いていた。

 本塁フォースプレー、さらにコントレラスが三塁踏んだ後「我々はリプレー検証のための15秒間のホールド(チャレンジ受付猶予)に入りました。デーブ(ロバーツ監督)が“チャレンジ”と言いました」と一連の流れを振り返った。複数のプレー、それにまつわる判定があったため、ロバーツ監督に「具体的に何をチャレンジしようとしているのか」を確認。グラウンドの状況を完全に把握するために審判員全員を集めた。

 結果的に左翼線審は「ノーキャッチ」、球審は「本塁でのフォースアウト」、三塁塁審は「三塁でのフォースアウト」をそれぞれコールしていたことを確認。この時点で結果として、全員が正しい判断をしていた。ホイ審判員はロバーツ監督に「外野ではノーキャッチ、本塁でフォースアウト、三塁でもフォースアウトになっています。これをチャレンジしますか?」と聞くと「する」と答えがあった。

 リプレーセンターからの判定結果は審判員の判定通りの「本塁アウト、三塁アウト」で場内に説明した。「もしプレーの順番が逆で、三塁から本塁の順に送球されていたら、その間に得点は認められたはずです。しかし実際には『本塁でのフォースプレー』が先に成立したため、三塁へのフォースも有効のままでした。その結果、二つのフォースアウトでイニングが終了した、という流れです」と経緯を説明した。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年10月14日のニュース