山本由伸「何とか全員で戦って…」 9回2死までノーノーから悪夢の逆転サヨナラ負けも気持ち切り替え

[ 2025年9月7日 11:43 ]

インターリーグ   ドジャース3―4オリオールズ ( 2025年9月6日    ボルチモア )

試合後、取材に応じるドジャース・山本由伸(撮影・杉浦 大介通信員)
Photo By スポニチ

 ドジャース山本由伸投手(27)が6日(日本時間7日)、敵地でのオリオールズ戦に先発し、8回まで無安打無失点と完璧な投球を披露。9回2死からホリデーに痛恨のソロ本塁打を浴び、2015年の岩隈以来、日本投手3人目(4回目)となるノーヒットノーランの大記録を逃したが、メジャー移籍後最多112球の気迫あふれる投球だった。山本の後を受けたリリーフ陣が乱調で、9回2死走者なしから悪夢の逆転サヨナラ負け。山本の快投は勝利に結びつかず、チームの連敗は5に伸びた。

 打球の行方を苦笑いで見つめた。大記録まであと一人。だがあと一人を打ち取ることができなかった。ホリデーに痛恨の被弾。「いいコースにはいってましたけど、ちょうどカットボールにタイミングがあってしまった。そんな感じです」。大記録こそならなかったが、112球を投げ抜き、試合を確実につくった山本の元にロバーツ監督が向かう。山本はナインにねぎらわれ、指揮官と固くハグをかわすと、爽やかな表情でベンチへ。引き揚げる右腕の背中には、敵地にも関わらず、スタンドから大きな拍手が降り注いだ。

 大記録への意識は、強くはなかった。「序盤そんなに球数が特別、少なく行っているわけではなかった。まさか9回のマウンドに上がれるとは思っていなかった。とにかく1イニング1イニングに集中して投げていました」。自身の大記録より、チームが勝利を逃したことが悔やまれる。「試合に勝ちきれなかったのは凄く悔しいですし、チームも凄い苦しい状況ではありますが、何とか全員で戦って行って、残りの試合を一つでも多く勝って行けたらと思います」と淡々と振り返った。

 立ち上がりから相手打線に付けいる隙を与えなかった。初回、2回と2イニング連続の3者凡退でリズムをつかんだ。先制した直後の3回、無死からの連続四球で一、二塁のピンチを迎えたが、慌てることはない。9番・メヨをカーブで空振り三振、ホリデーはスプリットで二ゴロ併殺に仕留めた。4回以降は9回2死まで1人の走者も許さず。テンポよく、淡々とスコアボードに「0」を並べた。

 状況の変化も意に介さなかった。天候不良のために試合時間は約20分遅れて開始。4回投球時には再び、雨が降り始めた。さらに捕手は前回登板まで3試合続けてバッテリーを組んだラッシングがIL(負傷者リスト)入りしたことを受け、ロートベットと初めてコンビを組んだ。普段とは違う様々な状況も受け止め、全力で腕を振った。

 エースとして、チームが勝つ確率を最大限にまで高めた。だがチームとして、あと一つのアウトを取りきれなかった。2年連続ワールドチャンピオンを狙うチームの苦境は続く。

続きを表示

この記事のフォト

「山本由伸」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年9月7日のニュース