ドジャース・大谷 パドレス・松井から初本塁打の45号 ヤジを飛ばすパ軍ファンには粋なお返し

[ 2025年8月26日 00:01 ]

ナ・リーグ   ドジャース8―2パドレス ( 2025年8月24日    サンディエゴ )

<パドレス・ドジャース>試合後、ドジャース・大谷(左)はパドレスファンとハイタッチ(撮影・小海途 良幹)
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 ドジャース大谷翔平投手(31)が24日(日本時間25日)、敵地でのパドレス戦に「1番・DH」で出場。9回1死、松井裕樹投手(29)から日米通じて初めての一発となる右中間への45号ソロを放ち、連敗ストップに貢献した。生還後はヤジられ続けたパ軍ファンに、笑顔でハイタッチする粋な“仕返し”。出場4試合ぶりの一発で本塁打リーグトップタイに浮上し、4年連続地区優勝へのマジック31が点灯した。

 ヤジ将軍は米国にもいる。そんな敵軍ファンさえとりこにしてしまうのは、この男だけだ。デーブ・ロバーツ監督も「あの瞬間はとても面白かった。翔平のユーモアや人間味が見られたね」と大笑いした大谷の驚くべき行動。敵地ペトコ・パークが笑いに包まれた。

 5点リードの最終回。2人目の打者だった大谷は、ネクストバッターズサークルで三塁ベンチ横最前列にいた男性としばらく言葉を交わした。パドレス・タティスのユニホームを着たこの男性、実はずっと大声でド軍をなじり続けていたヤジ将軍。指揮官が「本当にうるさかった。試合中ずっと右耳のすぐ横で叫び続けていた。翔平のことをずっとけなしていたんだ。本当に迷惑だった」と苦笑いするほどだった。パ軍との3連戦で9回まで10打数無安打だった大谷には「おまえ、このシリーズ全然、打っていないな」などと言いたい放題だった。

 だが、大谷が黙っているはずがない。1死から松井と対戦。5球目の94・1マイル(約151キロ)の高め直球を、上体を反らすように振り切った。メジャー通算10打席目の対戦で初本塁打となる右中間への弾丸ライナーでの45号ソロ。ベースを一周し、さあ、ひまわりの種シャワー…、とT・ヘルナンデスや指揮官が待ち構えたベンチ前で、大谷は突然、進路を変えた。向かったのは例のヤジ将軍。笑顔でハイタッチを交わし、右手で背中を叩いてみせた。想定外の行動に、ヤジ将軍も参ったとばかりに笑顔。ベンチに戻ってからも両手を合わせながら笑顔でヤジ将軍に声をかけ、試合終了後のハイタッチの際も、再び歩み寄って手を合わせた。

 笑みの中にも意地をにじませた一発で、フィリーズ・シュワバーに並ぶリーグトップに浮上した。優勝マジック「31」も点灯。この日2本塁打したフリーマンも「彼は試合中、ずっと翔平にヤジを飛ばしていた。(ヤジとは)違うことを見せてくれてよかったよ」と清々したように笑った。45(フォーティーファイブ)から、英語で「ハイファイブ」と言うハイタッチでヤジ将軍を制圧。昨季を1本上回る55発ペースとした。 (奥田秀樹通信員)

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