【甲子園】京都国際・小牧憲継監督「今日は何点取られるだろう…」からエース復活「いい具合で力が抜けた」

[ 2025年8月13日 11:09 ]

第107回全国高校野球選手権第8日 2回戦   京都国際―健大高崎 ( 2025年8月13日    甲子園 )

3回、生還した山口(右)を笑顔で迎える京都国際・小牧(撮影・北條 貴史)
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 史上初の前年春夏日本一校による、翌年夏の甲子園大会初戦での激突。歴史的カードは昨夏の王者・京都国際(京都)が、昨春の王者・健大高崎(群馬)を破り、史上7校目の夏連覇に向けて好スタートを切った。小牧憲継監督(42)は「想像していた試合展開とは違ったんですけど、本当に全員で力を合わせてしっかり、向かっていってくれたなと思います」とナインの姿に目を細めた。

 あざやかな速攻だった。京都国際は初回、先頭の長谷川颯(3年)が健大高崎先発・下重堅慎(3年)の初球を捉え、中前打で出塁。1死後、3番・小山礼斗(2年)がエンドランを成功させ一、三塁。4番・清水詩太(3年)が捕前にスクイズを決めて先制した。ここまでわずか8球。さらに1点を奪い、流れるような攻撃で試合の主導権を握った。

 先発は2年時の昨夏甲子園大会で4試合に登板し、2完封。計24イニングを投げ、自責0で優勝投手となった西村一毅(3年)。絶大な信頼を置くエースが序盤は、本来の姿ではなかった。0―2の3回に制球力を乱し、2失点。「状態を見るとちょっと今日は何点取られるんだろうって、最初のほうは不安だった」と言う。

 それでもエースは失点直後に、味方が逆転したことを受け、一気にギアを上げた。5回終了時に球数が100球に達するなど、中盤まで制球力に苦しんだが、尻上がりに調子を上げ、中盤以降は140キロ台の直球と“宝刀”チェンジアップで健大高崎打線に的を絞らせず。4回以降、許した安打はわずかに2本で無失点。持ち味の安定感を取り戻した。「抜くときは抜く、押すときは押す。逆にこう球数が重なって、あの、いい具合で力が抜けたのかなと思いますね」と160球を投げ抜いたエースを称えた。

 西村は昨夏大会でチームの優勝に貢献。今夏の京都大会では4試合計34イニングで、投球回数を大幅に上回る45奪三振を記録。直球の最速も146キロにまで伸ばすなど、確かな成長力を示していた。この日の投球にも「去年の経験と言いますか、やっぱりああいうところでグッと踏ん張れるようになったのがこの西村の1年間の成長」と信頼感は揺らがない。「今年のうちは本当にチャレンジャーなので、1試合1試合決勝戦のつもりで、また全員で束になってかかっていきたい」。投手を中心としたチーム力で夏連覇へと向かう。

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