ヤクルト・村上 サヨナラ弾 球団400度目の劇勝 豪雨被害の故郷・熊本へ「元気をもらってくれたら」

[ 2025年8月13日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3―1DeNA ( 2025年8月12日    神宮 )

<ヤ・D>9回、サヨナラ2ランを放った村上は笑顔で歓喜の輪に飛び込む(撮影・沢田 明徳)
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 今季6度目の劇勝だ。ヤクルト村上宗隆内野手(25)が12日、DeNA戦の1―1の9回無死一塁から2戦連発となるサヨナラ5号2ランを放った。22年5月24日の日本ハム戦以来3年ぶり通算4本目の劇弾で、サヨナラ安打は球団歴代5位タイの7本目。球団通算400度目の劇的勝利を飾る、バックスクリーンへの豪快弾だった。

 これぞ千両役者だ。1―1の9回。先頭の内山が左前打で出塁し、「村上宗隆」の名前がコールされると神宮のボルテージは最高潮に達した。けん制球を挟んでの初球は甘く入った146キロ直球。「完璧です」の手応えとともに打球はバックスクリーンへ一直線。「確信歩き」ではなく仁王立ちで着弾を「確信凝視」し、右手で左胸を何度も叩き雄叫びを上げて走り出した。

 史上最年少3冠王に輝いた22年以来3年ぶり4本目の劇弾。球団歴代5位タイとなる通算7本目のサヨナラ打だった。ウオーターシャワーでずぶ濡れになりながら「最高です。決めたいと思っていた。期待に応えられて良かった」と喜びを爆発させた。

 「村上詣」も活発だ。右脇腹痛からの復帰戦だった7月29日は、メジャー4球団のスカウトが熱視線を送る前で決勝の1号ソロ。この日もメッツの編成のトップである、デービッド・スターンズ編成本部長が視察する前で「日本の4番」の実力とパワーを見せつけた。復帰後は14試合で5本塁打と量産態勢。村上にアーチが飛び出した5試合中4試合で勝っており、高津監督は「阪神は佐藤輝、巨人は岡本がいる。ヤクルトには村上がいなかったわけで。相手にプレッシャーがかかる。非常に頼もしい男ですよ」と目を細めた。

 スタンドには故郷・熊本から駆けつけた両親の姿があり「お父さん、お母さんが来てくれているので打てて良かった」とお立ち台から手を振った。熊本は10、11日の豪雨被害が大きかった地域もあり「熊本で今、大変な思いをしている人たちがいると思うんですけど、僕の一打で少しでも元気をもらってくれたら」と勇気のメッセージを届けた。

 村上の復帰後、チームは7勝7敗。少しずつ粘り強さも増してきた。ここぞの場面で「村神様」が何度も降臨するのが、大逆転CSという奇跡の絶対条件だ。(重光 晋太郎)

 ≪球団5位タイの7本目≫村上(ヤ)のサヨナラ弾は22年5月24日の日本ハム戦以来3年ぶり4本目。ヤクルトでサヨナラ本塁打4本以上は若松勉の8本を筆頭に豊田泰光、ペタジーニと並ぶ6位タイ。また、本塁打も含めたサヨナラ安打は7本目で、こちらは別表の通りチーム5位タイに浮上した。なお、チームのサヨナラ勝ちは今季6度目で、通算ではちょうど400度目になった。

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