早大野球部 リーグ4連覇へ恒例の新潟キャンプ実施中 池田記念美術館も見学

[ 2025年8月9日 10:38 ]

池田記念美術館を見学した早大野球部(左から日野部長、小沢主将、伊藤、小宮山監督)(早大野球部提供)
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 早大野球部は4日から17日まで新潟県南魚沼市内のベーマガスタジアム(大原運動公園)で恒例の夏季キャンプを張っている。同大野球部は今春の東京六大学リーグ戦で最多となる3季連続49度目の優勝を遂げた。

 キャンプ期間中の8日、小宮山悟監督ら部員約50人が同市内の池田記念美術館を訪問した。同美術館はベースボール・マガジン社の創設者・池田恒雄氏(1989年野球殿堂入り)の強い志の下、98年に開館した。池田氏は46年、同社創業にあたり「学生野球の父」と言われた飛田穂洲氏(早大野球部初代監督、60年野球殿堂入り)に原稿執筆を依頼。池田氏は飛田氏がいた水戸へと何度も足を運び、承諾を得ることができた。

 46年創刊の「ベースボール・マガジン」の巻頭言には、飛田氏が寄稿した「進め!野球の大道へ!」を掲載。池田記念美術館にはスポーツ展示室があり、飛田氏が著わした直筆原稿が展示されている。墨で記された和紙を広げると、約2メートルの長さになる。

 1901年創部の早大野球部の神髄が、南魚沼市に置かれている縁もあり、2022年から夏季合宿を実施。今夏で4回目の開催で、第1回から継続して同美術館を訪問するのが、キャンプ行事の一つとなっている。

 池田記念美術館には飛田氏の直筆原稿のほか、早大野球部初代部長・安部磯雄氏(59年野球殿堂入り)の色紙や、戦前に活躍した伊達正男氏(89年野球殿堂入り)のユニホームなど、同野球部関連の資料の数々が展示されている。部員は約1時間食い入るように見入るなど、早大野球部が記してきた歴史と伝統に触れ合う貴重な機会となった。

 見学を終えた小宮山悟監督は「池田記念美術館に足を運ぶたび心が洗われます。学生たちには、ことあるごとに“早稲田大学野球部は、他の野球部とは違うんだぞ”と言い続けていますが、歴史に触れ何かを感じたはず。かつての野球部長である外岡茂十郎先生が残した台詞が全てです。“歴史的にみて早稲田は学生野球のリーダーだ。安部、飛田両氏の築いた伝統は他校にはみられないものがある。普通の学生に許されることが、選手であるがために許されない。それを光栄だと思わなければいけない”。このキャンプは学生たちが新しいテーマを掲げて取り組んでいる。3連覇の次は4連覇。相手が向かってくるのは分かっている。それを上回るだけの力をつけないといけない」と話した。

 小沢周平主将(4年)は「3回目の訪問になりますが、歴史に触れるたび、早大野球部としての誇りを感じています。いつも安部球場で(飛田先生が提唱した)『一球入魂』を言い続けていますが、この美術館で巻頭言を見るたび、実感することができます。東京六大学100年で、このキャンプ期間、ベーマガスタジアムで鍛え、リーグ4連覇の記録を展示していただけるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 エースの伊藤樹(4年)も「歴史に触れ、早大野球部の伝統を頭に入れるのは、大切なことです。南魚沼でのテーマはフィジカル強化。運動量、トレーニングを増やし、全てのメニューをやり切りたいと思います」とさらなる強化を掲げた。

 9日にはベーマガスタジアムで「全早稲田戦」が開催される。現役学生と早大から社会人企業チームへ進んだOBで編成された「稲門倶楽部」が真剣勝負を繰り広げる。一昨年、昨年に続き、3度目の開催で過去の対戦成績は1勝1敗。8月の都市対抗野球(東京ドーム)に出場する卒業生も参加顔予定だ。今秋は早大史上2度目、東京六大学リーグ史上7度目の4連覇がかかる現役学生にとって、アマ野球最高峰のレベルに接する貴重な機会となる。

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