阪神・小幡竜平 両親への感謝胸に2打点「恩返しできるよう結果出す」2位に10・5差独走導いた

[ 2025年7月21日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―1巨人 ( 2025年7月20日    東京D )

<巨・神>2回、ソロを放つ小幡(撮影・藤山 由理)
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 阪神は20日、巨人に2―1で快勝し、早くも同カード13勝目(4敗)を挙げた。2リーグ制以降では球団史上最速で「伝統の一戦」のシーズン勝ち越しが決定。小幡竜平内野手(24)が2回に先制の今季1号ソロを放つなど全打点をマークする活躍を見せた。伏兵もヒーローになる強さを宿敵にまざまざと見せつけ、2位に10・5ゲーム差と、2年ぶりのリーグ制覇へ独走状態。最短で27日に優勝マジック「40」か「41」が初点灯する。 

 浜風は東京ドームにはない。一瞬よぎった苦い記憶はすぐに消えていった。小幡の描いた放物線はしっかりとスタンドに届いた。

 「タイミングを取れている時は、角度も良いものが出る」

 2回2死の第1打席、赤星のカーブを完璧に捉えた。「その前に同じ球が来ていたので軌道は分かっていましたけど。たまたまです」。右翼スタンドに突き刺さる先制ソロは、今季1号だった。

 「感触は良かったですけど。甲子園のあの当たりを思い出したので。決めつけることはできなかったです」

 15日の中日戦では会心の当たりが甲子園特有の浜風に押し戻されて右飛となり、翌日には「初めて(佐藤)輝さんの気持ちが分かった」と苦笑いを浮かべた。正真正銘のアーチ。チームの勝利に直結するV弾だから価値もある。

 東京ドームでのホームランはキャリア2本目。1本目には実は苦い記憶がある。昨年3月31日の巨人戦のシーズン初打席で右越えソロを放ったものの、以降は13打席無安打と約1カ月も快音から遠ざかった。「良いスタートを切ったのに…そこから地獄でしたね」。“2本目”が遠かった。ただ、この日は4回1死満塁で巡ってきた第2打席も右犠飛を放ち、チームの全打点をマーク。今季満塁機では5打数3安打、6打点と、遊撃のライバル・木浪に負けじと「満塁男」ぶりを発揮しつつある。文句なしのヒーローとなって、試合後も敵地に「小幡コール」が響き渡った。

 普段は表に出さないが、胸にずっと秘めているのは両親への感謝の気持ちだ。「食事、洗濯、家事…。1人暮らしするようになって今まで以上に親のありがたみが分かるようになりましたね。だから少しでも恩返しできるように結果を出す」。そう言いつつも、昨年6月にはグラウンド外で“サプライズ”も用意した。休日を利用して母・能夫子さんの還暦祝いとして有馬温泉への旅行を4兄弟で計画。旅費は4等分し、記念品も手渡した。

 「なかなか親に直接感謝を伝える機会も少ないですし、短い時間でしたけど、兄弟みんなで気持ちを伝えられて良かったですね」

 チームは球団史上最速で巨人戦のシーズン勝ち越しを決めるなど、伝統の一戦で勢いと力の差を見せつけた。

 「準備して、一日一日しっかりやりたい。また明日(21日)もチーム一丸になって頑張りたい」。殊勲の24歳は貪欲に次の1勝を欲した。  (遠藤 礼)

 ○…阪神は今季巨人戦で2度目の5連勝。これで13勝目(4敗)とし、8試合を残して2年ぶりのカード勝ち越しを決めた。2リーグ制以降の巨人戦勝ち越し14度のうち、7月20日の決定は79年の7月29日を抜いて最速。球宴前の決定は今回が初めてだ。きょう21日も勝って14勝目なら、7月までの巨人戦勝利数で79年と04年に並ぶ球団最多。球宴前の勝利数では03、04年の13勝を更新する球団新記録になる。

 ○…阪神は今季最多タイの貯金19で、2位チーム(DeNA)とのゲーム差を今季最大の10・5とした。このまま阪神が勝ち続けた場合、他のカードの結果次第で、最短で27日に優勝へのマジックナンバー「40」か「41」が点灯する。

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