【高校野球】京都国際 昨夏日本一校が殻を破った ノーシードから難敵を撃破

[ 2025年7月19日 06:00 ]

第107回全国高校野球選手権京都大会4回戦   京都国際3―2京都共栄学園 ( 2025年7月18日    わかさスタジアム京都 )

<京都国際・京都共栄>力投する京都国際・西村(撮影・岸 良祐)
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 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会が18日、各地で行われた。京都大会では、京都国際が京都共栄学園との4回戦を延長10回タイブレークの末にサヨナラ勝利で飾った。エース左腕の西村一毅投手(3年)が今夏初登板で毎回奪三振となる13奪三振、2失点完投勝利。昨夏日本一校が今春の京都大会優勝校を破って準々決勝に進んだ。

 昨夏の日本一から苦しみ続けてきた経験が、土壇場で頼りになった。両校無失点のままタイブレークに突入する緊迫の投手戦。京都国際の西村は、焦りとは対極の境地にいた。

 「秋春と同じ展開や。これは自分が成長できる場面だな」

 昨秋は延長11回の末に4回戦敗退、今春は0―1で京都大会1回戦敗退と好投が白星に結びつかなかった。迎えた夏のヤマ場、延長10回1死二、三塁で小牧憲継監督は「攻撃で2点は取り返せる」と内野は前進守備シフトを敷かずに定位置で守った。スクイズ(記録は一塁適時内野安打)と犠飛で2点を先制されながら注文通りに大量失点を防ぎ、直後の攻撃でのサヨナラ劇へ導いた。

 昨夏はチェンジアップが“魔球”として脚光を浴びた。あの歓喜から一年、今夏初登板で披露したのは新たな姿だった。13奪三振のうち、チェンジアップで奪ったのは3つのみ。ただし、7回1死二塁の窮地では、チェンジアップで空振り三振と二ゴロに仕留めた。序盤から得意球以外でも攻められたからこそ、勝負どころで“魔球”が映える。西村は「チェンジアップは相手の頭にある。直球の精度や変化球の出し入れが去年より成長した」と奪三振ショーの裏側を明かした。

 ノーシードでの出場が、この一年間の苦悩を物語る。「粘り強く勝つためにやってきた。今日は冷静に投げられました」。春の王者との激戦を経て、昨夏日本一校が殻を破った。 (河合 洋介)

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