【高校野球】佐倉 長嶋先輩に1勝届けた! ミスターの“代名詞”背負う斎藤&石井が輝き

[ 2025年7月13日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権 千葉大会2回戦   佐倉10ー2千葉工 ( 2025年7月12日    袖ヶ浦市営 )

<千葉工・佐倉>8回、9点目のホームを踏み、石井(3)とハイタッチする斎藤
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 試合前から中堅方向に風が吹いていた。「ひょっとしたら」。佐倉の奥村武広監督はひそかに天国の大先輩に願った。

 「多少打ち損じても、うまいこと長嶋さんの風が運んでくれないかな、と」

 6―2の8回1死二、三塁。「4番・サード」のアナウンスで、斎藤慶明(3年)が打席へ。カウント2―1からの4球目を強振。風に乗った打球は中堅手の頭を越えた。走者2人を還す適時三塁打だ。後続もたたみかけ、背番号「3」の6番・石井勇輝(3年)は右中間にこの試合4安打目を運んだ。10得点の8回コールドで初戦突破。先月3日に89歳で死去したOBの長嶋茂雄さんに弔いの白星を届けた。

 斎藤にはミスター魂が刻まれている。小学4年から3年間、地元・佐倉市で長嶋茂雄野球教室に参加。「凄いオーラがあった。ずっと見ていました」。長嶋さんの真後ろに納まった記念写真は自宅に大事に飾られている。今春からレジェンドと同じ「4番・三塁」。重圧はあっても「(長嶋さんと)同じように楽しくプレーできたら」と笑った。

 訃報から数日後、奥村監督は部員に語りかけた。「長嶋さんはずっと上から見ていてくれるだろうから、恥ずかしくない野球をやろう」。練習では聖地とされる三塁で円陣を組む伝統がある。この日はユニホームの内側に喪章をつけた。いつも長嶋さんに見守られ、「雲の上から力を貸してもらい、なんとか1勝は届けたかった」と胸を撫で下ろした。佐倉ナインの特別な夏が始まった(坂本 寛人)

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