広澤克実氏 森下の2つの三ゴロが気になるも…3冠王を獲るポテンシャルを感じさせる天性の打撃技術

[ 2025年7月12日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―6ヤクルト ( 2025年7月11日    甲子園 )

<神・ヤ>4回、中前打を放つ森下(撮影・中辻 颯太)
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 【広澤克実 視点】森下の2つの三ゴロが少し気になった。初回1死二塁ではランバートの152キロ真っすぐを、7回先頭では荘司の142キロ直球を痛烈にはじき返したが三塁手の正面だった。

 低めの、特に内角球を左翼スタンドへ放り込んでいる時が森下本来の打撃だと言える。たとえファウルでも打球に角度をつけられている時の方が良い。ゴロにしかならない時は調子が下降線の傾向にあるときだ。

 それでも安打は出ているし、天性の打撃技術で勝負強さも見せている。前(投手寄り)でさばいていた昨年の悪癖は消え、インパクトを体の正面にもってきている。詰まらずに、ボールを長く見られているということ。打撃への考え方もしっかりしているし、速い球にも強い。打点のタイトルを佐藤輝と争っているが、打率も本塁打ももっと増やせるし「3冠王」を獲るポテンシャルを感じさせる。

 2回から6点を追う展開となったが、4回にその森下の中前打からクリーンアップが3連打するなど2点を返した。5回には大山の右犠飛でもう1点。すぐに3―6まで押し戻して一方的に寄り切られなかったのは、さすが首位チームだ。

 4回はさらに無死満塁で加点できず2点止まりで、5回もさらに1死一、三塁で後続が倒れて1点止まり。追いつくチャンスはあった、もったいなかったというのは欲張りすぎだろうか。

 連勝は止まったが、致命傷になった失策や不可解な走塁死など投打に大きなミスがあったわけではない。先発の村上だってこんな日もある。気にしなくてもいい一敗だろう。(スポニチ本紙評論家)

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