ロッテ コーチ陣配置換えの前と後 戦い方大きく変化 勝つためには…

[ 2025年7月10日 08:00 ]

9日の日本ハム戦、大差の負け試合に席を立てないロッテ・吉井監督
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 最下位脱出の出口がなかなか見えてこない。ロッテと5位・楽天のゲーム差は6。交流戦で10勝8敗と勝ち越したものの、パ・リーグ全球団が勝ち越したため、上位との差を縮めることができず、リーグ戦再開後は4カード初戦を落とし、連勝は1度もない。だが、その戦いはコーチ陣の配置換えを断行する以前とは大きく変化しているように感じる。

 9日の日本ハム戦は先発の石川柊の出来が悪すぎて論外。8日の試合は5回を終えて1―4とリードを許す展開から追いついた。今季、ロッテが3点差を逆転したのは開幕3戦目のソフトバンク戦の1度だけ。相手先発の北山は防御率1点台の好投手で、敗戦濃厚とも言える状況だったが、6回に5安打を集中させ、相手守備のミスもあって一挙3点を奪って試合を振り出しに戻した。

 結果的に延長戦の末に惜敗だったが、今後の可能性を感じさせる敗戦だった。惜しまれるのは延長10、11回の攻撃。10回は先頭の友杉が出塁したが、藤原が二ゴロ併殺に倒れ、日本ハムに1点勝ち越された11回裏は無死一、二塁としながら無得点に終わった。吉井監督は「うちの打線の中で1番、2番がやっぱりヒット出る確率が高いので。あそこ(10回)はもう全然迷いなくヒッティングだった。(11回は)ランナーが二塁に行っているので、西川にヒットが出ればオッケー。別にバントしなくても、バントしたら点に入るっていうわけではないんでね。逆に入らないこともあると思う」と説明した。

 バントで走者を送っていれば、という意見は当然あるだろが、それは結果論でしかない。仮に犠打で走者を進塁させたとしても監督が言うように必ず得点できたとは限らないし、藤原や西川ら若手の成長も考えての強攻策を選択したのだと思う。そして実は送りバントがそれほど簡単でないことも理解している。バント失敗でチャンスを逃せば、流れが一気に相手に傾くこともある。

 ただ、相手サイドはどう感じただろうか。“一打サヨナラ”の形をつくられることは嫌だったのではないか。仮に得点できなかったとしてもプレッシャーをかけ、嫌なイメージを与えてダメージを残すことはできたはずだ。3点を奪った6回の攻撃では先頭の友杉が2ボール2ストライクから8球ファウルで粘った。北山も根負けせず、結果的には三ゴロに倒れたが、そこから藤原、寺地、安田、山本が4連打。2死後にソトの中前打で追いついた。北山にダメージが残ったのか、あるいは少し気が抜けたのかは分からないが、同点劇の“陰の立役者”は実は友杉だと思っている。“たられば”を議論しても意味はない。ただ、勝つためには相手が嫌がるプレーをもっともっと増やしていくことが必要だとは感じている。(記者コラム・大内 辰祐)

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