ドジャース・大谷 また報復死球も“来るな” パドレスとの遺恨過熱も冷静に

[ 2025年6月21日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース3―5パドレス ( 2025年6月19日    ロサンゼルス )

<パドレス・ドジャース>9回、死球を受けるもベンチを制止する大谷。左はスアレス(撮影・光山 貴大)
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 来るな!ドジャース大谷翔平投手(30)は19日(日本時間20日)、パドレス戦の9回2死から“報復死球”を受けたが、ベンチから飛び出そうとしたナインを左手で静止した。直前の9回表に与えた死球で、乱闘騒動へ発展。両監督が退場処分となり、警告試合となっていた。試合は3―5で敗れ、今カードは3勝1敗と勝ち越したが、4戦計8死球。昨季からの遺恨は過熱する一方でも、大谷だけは冷静だった。

 「来るな」とばかりに左手を上げて、自軍ベンチへ向け何度も払った。2―5の9回2死三塁、カウント3―0だった。元阪神の守護神スアレスの99・8マイル(約161キロ)の直球が右背中に直撃。ベンチは気色ばみ、ベテラン左腕・カーショーらが飛び出そうとしたが、大谷のジェスチャーで冷静さを取り戻し最悪の事態は免れた。その後はパドレスベンチにいた元同僚イグレシアスに駆け寄ったり、一塁上でもアラエスとも談笑するなど、空気を必死になだめた。

 デーブ・ロバーツ監督は大谷への死球について「右投手から、左打者の頭部に速球が来るなんてそうはない。明らかに意図的だった」と報復死球と断言した。その上で大谷の行動には「これ以上騒動を大きくしたくなかったんだと思う。とてもリスペクトしている」と称賛した。全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者も「平和賞にノミネート?翔平は再び彼の気品を示した」とSNSで報じるなど、多くの米メディアも支持した。

 直前の9回表、メジャー初登板の右腕・リトルが相手主砲タティスに死球を与えた。今カード2度目、今季7戦で3死球目とあり、パ軍のマイク・シルト監督は激高。反応したロバーツ監督もすぐさまベンチを飛び出し、両軍総出の乱闘騒動へ発展した。両監督は退場処分となり、警告試合となっていた。

 大谷にぶつけたスアレスと、パ軍のブライアン・エスポジト・ベンチコーチも退場となった。その後1点を返したが、救援した松井に締められて敗れた。シルト監督は「タティスは先週からのドジャースとの7試合で3度もぶつけられた。故意か故意ではないかは別として、事実として私はそれに異を唱えた」と激高の理由を説明した。大谷は17日に続き、同一カードで2度も報復と取られかねない死球を受けた。どちらも相手主砲タティスへの死球の直後だった。

 打席では3回に13打席ぶり安打となる右前打を放った。試合後、患部は赤く腫れ上がり、17日に当てられた右太腿裏にも青黒いあざが残る。22日(同23日)の復帰後2度目の登板への影響も心配されるが、ロバーツ監督は「うまくよけたから大丈夫だろう」と軽傷を願った。大谷が制した左手でこの日は何とか収まったが、今後へ向けて両軍にまたも遺恨を残す一戦となった。(小林 伊織)

 ≪昨季からバチバチ≫同じナ・リーグ西地区のライバル同士の両軍は、昨年から遺恨が続く。昨年の地区シリーズは第2戦でタティスに死球を与えたフラーティが、マチャドとののしり合いに。マチャドが交代時に三塁からロバーツ監督に向けてボールを投げた疑いも出た。今カードは16日の第1戦で死球を受けたパヘスが、パ軍シースをにらみつける一幕も。マチャドが「もし誰かに当てるなら、他にもっとたくさんスーパースターがいる」と挑発的に発言し、引き金の一つとなった。両軍は8月に6試合の直接対決があり、ポストシーズンでも再戦する可能性がある。

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