片岡篤史氏 気になった阪神・森下の5打席ノーヒット 初心に戻って大山のようなセンター返しを

[ 2025年6月21日 05:15 ]

交流戦   阪神1―2ソフトバンク ( 2025年6月20日    甲子園 )

<神・ソ>7回、森下は空振り三振に倒れる(撮影・後藤 大輝)
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 【片岡篤史 視点】森下の5打席ノーヒットが気になった。このゲームにおいては攻撃をつなぐことができなかった。7回は1死一塁で松本裕のフォークに空振り三振。9回2死三塁のサヨナラのチャンスでも杉山のフォークに対して、見逃し三振に倒れた。

 昨年は相手ベンチから見ていたが、状態が悪くなると、強く振ろうと思うあまり、体の開きが早くなって、ボールになる変化球に手を出すのが森下の傾向だった。

 相手バッテリーは勝負を決める森下の一発を警戒した配球で攻めてくる。もう一度、初心に戻って、強く振ろうとするのではなく、チャンスでは基本のセンター返しを意識してほしい。2安打ともセンター返しという大山がいいお手本だ。

 森下、佐藤輝がつながらないと阪神の得点力はどうしても下がる。紙一重の勝負ではあるのだが、ソフトバンクは延長10回に、先頭の野村、そして代打の石塚がいずれも初球を逆方向に打つ積極性を発揮して、勝ち越し点を奪い、明暗は分かれた。

 藤川監督の采配では1点差の5回無死一塁で中野にバントではなく、強攻策で臨んだことが印象に残った。中野の状態の良さ、逆方向にしっかり打てるということが決断の背景にあったと思うが、セオリー通りではなく、強気に攻めて、モイネロに対して同点に追いついた。森下がうまく絡めば、一気に逆転という可能性もあった攻撃だった。

 一方で2安打していたヘルナンデスを6回からベンチに下げたことは少し早かったのではないか。打力を期待してのスタメン起用。外国人打者だけに、2安打して気持ちも乗っていたはず。まだ試合も決まっていない状況だっただけに、ゲーム終盤にあと1打席は立たせても良かったのではと感じた。あと立ち上がりに不安定な村上を救った小幡の好プレーは評価したい。 (スポニチ本紙評論家)

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