70%直球でねじ伏せた!21年ア・リーグのサイ・ヤング賞投手がジャイアンツで復活!トップ8勝目

[ 2025年6月6日 10:26 ]

ジャイアンツの左腕ロビー・レイ(AP)
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 ジャイアンツの左腕ロビー・レイ(33)が5日(日本時間6日)のパドレス戦に先発、7回4安打2失点9奪三振の好投で、3対2の勝利に導いた。自身8勝目で、ナ・リーグ単独トップに立っている。

 2021年にブルージェイズでア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞してから4年。トミー・ジョン手術の影響で、この2年間でわずか8先発にとどまっていたが、見事な復活を果たしている。

 5月の成績は6試合で防御率1.38、月間最優秀投手に選ばれたが、6月になっても好調を維持。大リーグ公式サイトが好調の理由を分析している。

 まずは打者の手元で浮き上がるように見えるフォーシーム。レイはもともとフォーシーム中心の投手で、今年も使用率は50.7%で、左投げ先発投手(250球以上投げた選手)では4番目に高い。ただし平均球速は93.6マイルで、特に速いわけではない。鍵となるのは「誘導垂直変化量(Induced Vertical Break)」で、レイのフォーシームは平均18.9インチの上方向への変化を記録しており、左投手の平均よりも2.9インチ多い。この効果を生んでいるのが、レイの真上から振り下ろすアームアングル(角度46度)。これによって強いバックスピンがかかり、ボールがプレートに届くまでに落下する量が減る。その結果、打者には「浮き上がってくる」ように見える。

 「打者にとって、頂点がどこにあるのかを見極めるのが難しいんだ」と、ジャイアンツのボブ・メルビン監督。「日によっては垂直変化量(vert)が特によくて、本当に手元で浮いてくるように見える」。25年、左投げの先発投手の中で、今永昇太、コール・レガンズ、マッケンジー・ゴアの速球が売りの3投手だけが、レイよりもゾーン中段から上にフォーシームを投げている割合が高い。レイは53.7%の割合でフォーシームをゾーン中~高めに投げており、打者にとってはどんどん厄介な打席になっている。

 現在のレイのスタイルは最初からではない。14年にメジャーデビューした当時、遅めのフォーシーム(平均球速91.8マイル)をゾーン低めに集めるタイプだった。だが15~17年のダイヤモンドバックス時代には、フォーシームの高め投球率は37.3%まで上昇した。当時は、フォーシームに加えて、ハードなシンカーも投げていたが、最近は使用をやめ、再びフォーシームに重点を置くようになった。それには理由がある。

 「フォーシームをたくさん投げるようになってから、球速が徐々に上がってきたんだ。そしてゾーン高めでも投げられるようになってき。ツーシームを多く投げていたときは、高めへのフォーシームの感覚を失ってしまっていた」。プラス有効なのは今季第3の球種として使うチェンジアップ。5月31日のマーリンズ戦では、レイは32球のチェンジアップを投じた。マーリンズ打者は9打数0安打、5奪三振とチェンジアップに全く対応できなかった。「チェンジアップのおかげで、フォーシームにも好影響が出ている。チェンジアップではしっかりとリリースポイントを前に出さないといけないので、結果的にフォーシームでも同様の前で放す感覚が養われる。両球種が互いにいい相乗効果を生んでいる」。

 レイはこの日101球中71球(70%)のフォーシームを投げ、空振りは12個。チェンジアップは9球投げ、空振りは5個だった。他、スライダーとナックルカーブでも空振りを奪い、パドレス打線を圧倒している。

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