阪神・村上 新球“淡路島スライダー”完成「球種が増えたら幅も広がる」 同郷の近本と“共同開発”

[ 2025年2月14日 05:15 ]

<阪神宜野座キャンプ>投球練習を行う村上(撮影・北條 貴史)
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 ひそかに磨いてきた“淡路島ボール”の正体が判明した。阪神の村上頌樹投手(26)が、沖縄・宜野座キャンプ第3クール最終日の13日、ブルペンでスライダーを10球試投。昨年12月の故郷・兵庫県淡路市での自主トレで、同郷の近本光司外野手(30)から打者目線の助言を受けながら軌道や変化量などを調整してきたのが、この球だと明かした。“淡路島スライダー”の完成が、チームを2年ぶりの日本一奪回に導く。

 打席に立っていた近本を“ええやんか”とうなずかせた。村上の投じたスライダーが、膝元にククッと食い込んでいく。スピードや軌道、直球とカットボール、カーブとの対比を打者目線で確認してもらった反応が、村上の手応えとなった。

 「近本さんに見てもらえて“いい感じ”と言ってもらえた。使うかどうかは実戦で打者の反応を確かめてからですが、いいんじゃないかと思います」

 新人だった21年は持ち味として使用していたが、22年以降は一球も投げていない。ブレークした23年は10勝6敗、防御率1・75でセ・リーグMVPを獲得するなどリーグ優勝に貢献したものの、24年は7勝11敗、同2・58。「もう一つ緩急が欲しかった。球種が増えたら幅も広がるので」と思い立ち、封印していたスライダーに改良を加えた新球だ。

 昨年12月の淡路島での合同自主トレで、同郷の先輩でもある近本の監修のもと誕生した。当時は「どんな球種かは秘密ですが、近本さんに見てもらっている」と話していたが、その正体が“淡路島スライダー”だと明かされた。しかも、単にカットボールとカーブの中間の球速と変化量にとどまらず、打者目線で打ちづらいスライダーに仕上がった。

 「いい打者の近本さんの意見を聞くことが打者を抑える近道だと思う」。この日は他にも豊田や井坪らを打席に立たせての計97球の投球練習。スライダーを10球、うち近本には4球を投じた。近本は「内容は言えないですよ」と詳細は本人にだけ伝えた様子で、当の村上の表情こそが完成を物語っていた。

 「開幕投手は先発をやっている人、全員が狙う場所。自分もそこに割って入っていきたい。チームの日本一が一番の目標ですが、個人としては160イニング以上を投げて、防御率は1点台を目指したい」

 今季の目標とともに、自身初の開幕投手への意欲も改めて口にした右腕。実戦初登板は22、23日の楽天、中日とのオープン戦、24日のDeNAとの練習試合のいずれかが見込まれる。近本と共同開発した“淡路島スライダー”。タマネギに勝るとも劣らない地元の名産品に加えてみせる。(畑野 理之) 

 ○…村上(神)はスライダーを、新人の21年に登板した2試合(5回1/3)、全118球のうち29球で使用。球種別では直球の52球に次ぐ2番目の球数だったが、1軍登板のなかった22年を経て、先発ローテーションに定着した23年以降の2シーズンでは投げていない。なお、スライダーの通算被打率は3打数2安打の.667だった。

 〇…村上が、フィリーズの春季キャンプ合流のため渡米した青柳先輩にエールを送った。自主トレで師事する先輩について「強い球を持っているしメジャーでも大丈夫だと思うので、楽しみにしています」と話した。最も印象に残っているアドバイスを問われると、「“3年やって一流”と言われました。今年はその3年目だと思って一年間ローテーションを守りたい」と決意を新たにした。

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