慶大・清原正吾がプロ志望届提出「清原和博という背中を見て」 高校野球経験なしから「人生で一番の決断」

[ 2024年9月12日 13:00 ]

<慶大・清原プロ志望届提出会見、練習>バットを手にポーズを決める慶大・清原(撮影・大城 有生希)
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 西武、巨人などでプレーした清原和博氏の長男である慶大・正吾内野手(4年)が12日、今秋のドラフト会議での指名を目指し、プロ志望届を提出したことを表明した。プロ志望届は2日から公示されており、10月24日に行われるドラフト会議の2週間前に締め切られる。

 「昨日の夜、気持ちを込めてプロ志望届を書きました。そして今日の朝にマネジャーに渡させていただきました。父親である清原和博という背中を見てきた。やっぱり夢のある舞台ですけど、いまここで挑戦できることに感謝して、人生の中で一番大きな決断をさせていただきました」

 異例のルートから父と同じプロ野球の舞台へ駆け上がる。父の背中を追って、小3からオール麻布で野球を始めたが、中学ではバレーボール部、慶応高ではアメリカンフットボール部に所属した。ブランクを経て、慶大では硬式野球部に入部。高校野球未経験の逆境でありながら、2年秋の早慶戦で代打でリーグ戦デビュー。今春のリーグ戦では「4番・一塁」のレギュラーを獲得し、一塁手のベストナインを獲得。さらに6月には侍ジャパン大学日本代表の候補選手となる東京六大学野球連盟の推薦選手20人の中に選出されていた。

 既にプロ相手に結果も残している。東京六大学選抜と日本ハム2軍のプロアマ交流戦が8月31日に行われ、東京六大学選抜4番の慶大・清原は6回に左越え2ランを放った。日本ハム育成の2年目左腕・山本晃の内角直球を捉え「ホームランという形で結果に出たことはうれしい。本当に思い出に残る良い一本やってきたことが成果として出た」と狙い通りだった。父の現役時代を知る日本ハム・稲葉2軍監督も「見事ですよね。あのインコースをあそこまで飛ばす。お父さんの血を受け継いでいる」と長距離砲としての才能を称えていた。

「父親がプレーしていて、本当にプロの厳しさは分かっているつもりであります。打てない日もあれば、打てる日もある。(それでも)やっぱり父親がダイヤモンド一周する姿ってのは本当に華がありますし、僕も小さい頃見ていた景色。そこに憧れは常にありました」

 ブランクを上回る急成長を果たし、プロ志望届提出の決断に至った。


 ◇清原 正吾(きよはら・しょうご)2002年(平14)8月23日生まれ、東京都出身の22歳。小3から「オール麻布」で野球を始め、中学はバレーボール部、慶応高ではアメリカンフットボール部のタイトエンド(TE)で活躍。慶大で野球に再転向した。1メートル86、90キロ。右投げ右打ち。

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