巨人・大城卓三 戸郷からご指名…トゴタク復活で完封ショー「次もあればしっかり、また一緒に勝ちたいな」

[ 2024年8月8日 21:54 ]

セ・リーグ   巨人5―0広島 ( 2024年8月8日    東京D )

<巨・広>完封勝利の戸郷(奥)は大城と笑顔でハグ(撮影・村上 大輔)
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 巨人の大城卓三捕手(31)が8日の広島戦(東京D)で「5番・捕手」に入り、7月19日の中日戦(バンテリンD)以来14試合ぶり今季19度目のスタメンマスク。打っては7回一挙5得点の口火を切る左前打、守っては好リードで戸郷翔征投手(24)を完封勝利へと導いた。

 試合後、阿部慎之助監督(45)は20日ぶりの“トゴタク”バッテリーは戸郷からの指名だったことを明かしたが、大城卓は見事に“相棒”の思いに応えた。

 試合後、戸郷について聞かれた大城卓は「初球から真っすぐが結構良く感じたんで。真っすぐが良かったかなと思います」とし、「久しぶりだったんですけど、しっかりと話し合いなから。そういうのが試合でできたかなと思いますし、本当に今日は戸郷がナイスピッチングだったので。コーナーにもしっかり投げ分けてくれたんで」と好投を称えた。

 持ち前の強肩も生かし、3回には秋山の二盗を阻止。7回には坂倉の二盗も刺して打者・末包との三振ゲッツーに仕留める場面も。「自分でもビックリな感じだったんですけど、2個刺せて良かったです。三振ゲッツーも、自分のなかでも大きなプレーだったんで、流れ的にもそういう感じだったんで。良かったかなと思います」。三振ゲッツーの直後には一挙5点という大量得点劇が待っていた。

 秋山には初回の第1打席で3球連続内角への直球で3球三振に仕留めた。「いろいろあるんですけど、真っすぐは本当に良かった。あまり言えないですけど(笑い)。でも、真っすぐは本当に良かったです」と笑顔の大城卓。「左のインコース、一塁側の真っすぐが今日は右外も良かったんで。結構要求して、それに応えてくれた」とここでも戸郷に賛辞を送った。

 0―0のまま迎えた7回には先頭打者として大瀬良から左前打を放ち、一挙5得点の口火を切った。「なんとか出塁を心がけてたので、なんとか食らいついて打ちました」。最近は「5番・一塁」での先発出場が続いており、試合前に捕手としての練習ができないこともある。それでも「そこは問題なくできてるんで。でもやれるときはやってるんで。大丈夫って感じです」と頼もしい。

 そして、戸郷から指名を受け、意気に感じたのでは?と聞かれると「そうですね」とさすがにうれしそう。「結構ずっと組んでたんで、そういうのもうれしいですし。次もあればしっかり、また一緒に勝ちたいなと思います」と捕手としての喜びをかみしめていた。

 ▼阿部監督 (戸郷)本人に選ばせてね。ここのところあんまり調子も良くないし、一番かぶっているのは大城だから、多分僕は選んだんじゃないかなと思いますけど。そこはね、自分が一番やりやすいキャッチャーでっていうのはね。一番、調子が良くなさそうだったからこそ選ばせたんだけど、見事に完封でね。卓三もナイスリードだったんじゃないかなと思います。

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