ドジャース 今季サイ・ヤング賞候補左腕のタ軍スクバルとトレード交渉中と米報道 ホ軍とも交渉中

[ 2024年7月22日 14:31 ]

球宴で登板するタイガース・スクバル(AP)
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 ナ・リーグ西地区首位を独走し、2020年以来のワールドシリーズ制覇を狙うドジャースが、今季リーグ3位タイ10勝左腕タリク・スクバル投手(27)をトレードで獲得するために所属するタイガースと交渉を行っていると、米全国紙USAトゥデーの名物記者ボブ・ナイチンゲール氏が21日(日本時間22日)に報じた。

 ナイチンゲール記者は「タイガースはオリオールズとドジャースとスクバルについて話し合っている。スクバルがトレードされる可能性は低いが、タイガースは話を聞いており、オファーに圧倒される場合にのみ移籍するとしている」と伝えた。米球界の中でドジャースはオリオールズに比べて交換要員で劣るとの声もある。

 また「ドジャースはホワイトソックスとの大型トレードについて話し合っており、それには(今季6勝左腕)クロシェット、中堅手のルイス・ロベルト、そしておそらく救援投手のマイケル・コペックも含まれる可能性がある」とした。

 今月15日にスポーツイラストレイテッド誌のトム・ベデューチ記者が、ドジャースとオリオールズがトレードデッドラインでの獲得候補として、タイガースの左腕タリク・スクバルを最上位に位置付けて興味を示していると報道。両球団の関係者が認め、タイガースのスコット・ハリス編成本部長は、スクバルをトレードするかどうかはまだ決めていないとしつつ「すべてのものに値段はつく」とオファーが届けば聞く考えを示していた。

 スクバルは直球が97マイル(約156・1キロ)で5球種を操る。過去2シーズンでは計34試合に登板、17勝6敗、防御率2.57の好成績を残している。投球回数は196回1/3で35四球、242三振を奪っている。今季は自己最多10勝(3敗)を挙げ、防御率はリーグ3位の2.41。今夏球宴にも選出され、今季のサイ・ヤング賞候補の1人に挙げられている。

 スクバルのストライクゾーン率は、ジャスティン・スティール、コール・アービン、マイルズ・マイコラスに次ぐ55.9%と高いが、ゾーン内での被打率は.214と球威も申し分ない。大谷翔平も7月12日の対戦で、三ゴロ、中飛、左飛と抑えられた。確実にポストシーズンでも大活躍できる投手と見込まれている。

 ドジャースは左肩手術から復帰を目指すカーショー、腰の張りを訴えていたエース右腕グラスノーと続々と復帰が決まっているが、山本由伸はいまだ復帰時期が未定。ポストシーズンを勝ち抜くためにはさらなる投手力の強化が必須な状況だ。

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